水族展示室:水族トピック展示【2010年度】

平成22(2010)年8月10日(火)〜9月5日(日)

タモロコの稚魚(コイ科)Gnathopogon elongates elongates

タモロコの稚魚(コイ科) 琵琶湖博物館水族展示では、トピック展示として今年繁殖したタモロコの稚魚を展示します。タモロコは静岡・新潟県以西の本州、四国・九州地方の一部に分布する、体長 5〜8 cmの魚です。滋賀県では琵琶湖の浅いところや、内湖、琵琶湖につうじる水路などにみられます。琵琶湖のタモロコは琵琶湖水系固有種のホンモロコの原種と考えられていて、他府県産のタモロコに比べて太くて丸い、ずんぐりした体型をしていることから、「琵琶湖のタモロコ」として区別されることがあります。しかし、最近では生息環境の悪化やオオクチバスなどの魚食性の外来種が増えたことにより、生息数が著しく減少しています。今回展示するタモロコの稚魚は、今年の5月に繁殖したもので、現在約200尾の稚魚を育成しています。

展示場所:琵琶湖博物館水族展示室・ふれあい体験室前のトピック展示水槽
観 覧 料:常設展示観覧料でご覧いただけます。

ページトップへ

平成22(2010)年6月29日(火)〜8月8日(日)

イチモンジタナゴの稚魚
日本の絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト(レッドリスト):絶滅危惧TA類 滋賀県の指定希少野生動植物種

イチモンジタナゴの稚魚 琵琶湖博物館水族展示では、トピック展示として今年繁殖したイチモンジタナゴの稚魚を展示します。  イチモンジタナゴは琵琶湖淀川水系、福井県の三方湖、そして濃尾平野などに自然分布する、全長4〜6cmになるコイ科タナゴ亜科の魚です。滋賀県ではボテ、ボテジャコと呼ばれる魚の一種で、琵琶湖内や瀬田川などにみられました。しかし、最近では開発などにより、産卵母貝となる二枚貝が減少したことや、オオクチバスなど魚食性の外来魚が侵入したことなどにより生息数が減少しています。 現在、滋賀県内で生息が確認されているところは数カ所しかなく、絶滅の危機にあります。そのため、滋賀県の指定希少野生動植物種に指定され、滋賀県内の天然水域からの捕獲が禁止されています。  琵琶湖博物館では2005年に京都市の平安神宮から親魚を譲り受け、繁殖に取り組んでいます。今年5月頃から二枚貝から仔魚が浮上をはじめ、現在では約 200尾の稚魚を得ています。今回展示するのはその内の全長1cmほどに成長した50尾です。

展示場所:琵琶湖博物館水族展示室・ふれあい体験室前のトピック展示水槽
観 覧 料:常設展示観覧料でご覧いただけます。

ページトップへ

平成22(2010)年6月15日(火)〜7月11日(日)

旬のさかなたち『田んぼに入る魚たち』
水族企画展示導入企画

ニゴロブナ 雨が降った日の夕方から夜にかけて、ナマズやコイ、フナ類などの魚が水路をさかのぼり、水田に入り込んできます。彼らは、産卵をするために水田に入るのです。水田は、外敵が比較的少なく、稚魚のエサになるプランクトンがたくさんいるため、稚魚の生育場所としては最適です。しかし、近年、圃場整備が行われ、水田と排水路の落差が大きくなって、魚が水田に入れなくなってしまい、水田で繁殖できる魚たちも減ってきているようです。

展示場所:水族展示室前通路(水族展示入ったところすぐの展示通路)
観 覧 料:常設展示観覧料でご覧いただけます。

ページトップへ

平成22(2010)年5月11日(火)〜5月30日(日)

オヤニラミの稚魚

オヤニラミの稚魚 今回の水族トピック展示では、オヤニラミの稚魚を紹介します。オヤニラミは、淀川・由良川以西の本州、四国北部、九州北部に分布します。大きな河川やその支流の、中流から下流にかけて生息しています。小型の水棲昆虫などを食べ、全長は最大で13cmほどになります。本種のエラブタの後端には、やや縦長の眼のような斑紋があり、本物の眼とあわせて4つの眼があるように見えることから、ヨツメと呼ぶ地域もあります。産卵期は4〜8月で、オスは水中に没したヨシや倒木を産卵場所とし、その表面を掃除した後、メスを誘い、雌雄交互に産卵放精します。産卵後のオスは、卵の世話や、ふ化して間もない仔魚を守ります。

近年、各地で生息数が減少し、環境省のレッドリスト(日本の絶滅のおそれのある野生生物の種のリスト)では、絶滅危惧U類とされています。しかし一方では、本来の生息地以外の地域に無秩序に放流されものが、定着して生態系に悪影響をおよぼすことも心配されています。滋賀県には本来いませんでしたが、県内の数カ所で確認されるようになり、平成19年(2007年)施行の滋賀県条例「ふるさと滋賀の野生動植物との共生に関する条例」により、放流は禁止され、飼育するには届け出が必要な「指定外来種」に指定されています。

今回展示する稚魚は、今年の4月に繁殖したうちの30尾です。この機会に、オヤニラミの稚魚をご覧いただき、身の回りの自然について考えていただく機会にしていただければと思います。

展示場所:琵琶湖博物館水族展示室・ふれあい体験室前のトピック展示水槽
観 覧 料:常設展示観覧料でご覧いただけます。

ページトップへ

平成22(2010)年3月30日(火)〜5月9日(日)

イサザ(ハゼ科) 琵琶湖固有種

イサザ 琵琶湖博物館水族展示ふれあい体験室横トピック展示水槽では、産卵期を迎えたイサザをご覧いただけます。 イサザは琵琶湖固有種で、北湖に生息しています。日中は30m以深の深いところにおり、夜間餌となるプランクトンを追って表層付近まで浮上してくるというユニークな生活をしています。

イサザは漁獲魚としても重要な魚で、冬期、沖曳き網で漁獲され、佃煮やじゅんじゅんなどにして食べるとたいへん美味しい魚です。かつては400トン程度穫れていたのですが、近年では数十トン程度にまで漁獲量が減少しています。

3〜4月が産卵期で、その頃になるといっせいに湖岸に接岸し、礫の下などに巣を作って産卵します。琵琶湖博物館では、常時展示しておりませんので、この機会にぜひご覧ください。

展示場所:琵琶湖博物館水族展示室・ふれあい体験室前のトピック展示水槽
観 覧 料:常設展示観覧料でご覧いただけます。

ページトップへ

ページトップへ