展示

A展示室:琵琶湖のおいたち

趣旨説明

A展示室入口の様子琵琶湖のまわりに人間がすみはじめて以来、人間は湖と共存し、湖を利用し、また開発してきましたが、ときには湖の脅威にもさらされてきました。 ふだん、なにげなくみている河原の石たち。 そこには宝石のような輝きはありませんが、実にさまざまな来歴があります。 何千キロも離れた太平洋の海底で生まれた石、地下深くでマグマが冷えて固まった石。 なぜ、これらの由来の違う石たちが、いまわたしたちのいる琵琶湖地域に集まっているのでしょう。 こんな疑問をもつことができたら、河原の小さな石ころたちも、宝石以上にすばらしく、ふしぎなものにみえてきます。 石たちは、大地の移り変わりをわたしたちに話しかけてくれるのです。

この展示室では、琵琶湖地域にあるそんな不思議なものたちをみつけだすきっかけをつくります。 メインの通路には、大型のジオラマを置き、とおっただけでも琵琶湖のおいたちがわかるよう時間の流れにそってならべてあります。 また、この地域からでた化石や岩石の資料は、「コレクション・ギャラリー」でみることができます。 資料の調査や研究がどのようにしておこなわれるのか、どうやって展示のレプリカをつくるのかなどは、「琵琶湖の自然史研究室」でみることができます。

展示品はできるかぎりケースにいれないオープン展示をすることにより、何百万年前の世界を体感したり、展示品に近づいてくわしくみられるようにしてあります。 たとえば、約200万年前の古琵琶湖の世界を復元した「ゾウのいる森」は、中を通れるスルージオラマです。 高さ約4メートルの黄河象の骨格組立標本はおなかの下からみることができます。 コレクション・ギャラリーでは隕石や鉱物、化石の標本を自由にさわることもできます。

このような、展示をつうじて来館者が身近な環境をみつめ、B展示室やC展示室に関連した人の歴史や人と自然のつきあいかたを考える材料を提供しています。