房総半島調査の理由



何故,
琵琶湖博物館で房総半島の地質調査をするのか?
と疑問に思う人も多いと思います.
これは,里口がずっと房総半島で調査をしているので,そのままつづけているのだ,という訳ではありません.
房総半島には,上総層群三浦層群という今の琵琶湖に続く昔の琵琶湖の様なものが作った古琵琶湖層群とほぼ同時代にできた地層が分布しています.古琵琶湖層群は,琵琶湖のような湖やその周辺にある川や湿地などの環境でたまった地層からできていますが,上総層群や三浦層群は海でたまった地層からなります.
上総層群や三浦層群は,海でできた地層ということと,非常に露頭条件が良い(川沿いはほとんど全面露頭という場合が多い)ので,古くから多くの研究が行われてきました.そのお陰で,非常に細かい年代軸がついています.
ですから,上総層群や三浦層群は,この時代においては日本のスタンダードな地層と言っても過言ではありません.で,私の専門は,地層中にある火山灰なので,上総層群や三浦層群にある火山灰と古琵琶湖層群にある火山灰とを研究して同じ火山灰を見つけることは,古琵琶湖層群に細かい年代軸を入れるなど,古琵琶湖層群の研究の進展と結びついています.
もちろん,古琵琶湖層群の研究もしていますよ.

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