不定期連載 日々迷いの記録(2015年) 



・2016年1月12日(火)

●研究会情報をアップ

 2016年になりました.今年もよろしくお願いします.
 とはいえ,ここ数年は更新が滞っていて,博物館で起こっていることの写真すらあげられていない.そんな感じですが,ぼちぼちやります.最近は,情報発信という点では,Facebookを使っているので,そっちを見てもらったらもうちょっと更新していると思います.
 さて,今年も地学研究発表会の季節がやってきました.お知らせをお送りしている人には,メール配信も含めて年末にお送りしました.なので,今頃アップしているというのでもうずいぶん遅いのですが,まぁお許しを.で,今のところ発表を募集中です.今回も滋賀大学のご協力で,大津の滋賀大学サテライトを会場として行いますので,発表をお考えの方は,締め切りに遅れないように,講演要旨をお送りください.もちろん,発表はしないけれど聞きたいという方も大歓迎です.
 そんなことをする毎日.


・2015年12月6日(日)

●企画展示が終わった

 いろいろと忙しさにかまけていると,ずっと更新していないことに気がついた.
 企画展示が終わりました.あと一カ所に資料を返しに行きますが,それ以外は返却済みで,資料の片付けも含めてだいたい終わり.明後日に展示室の掃除をしたら,とりあえずは一段落という感じです.結局11月23日の終了までに7万人以上の方に見てもらうことができて,琵琶湖博物館の企画展示としてはたくさんの方に見てもらえました.アンケート結果からも,琵琶湖のおいたちの面白さや,火山灰の興味,地層って面白い,など,化石だけじゃない地学のおもしろさを伝えることができて良かったです.
 正直なところ,今回の企画展示はこれほどたくさんの人に見てもらえるとは自信がありませんでした.展示の工夫とか,広報的な部分とか,目を引く展示とかいろいろと考えはしてきましたが,(一部の人にいわれていた)地層や火山灰という地味な展示物をメインにした地味な展示,というものが,どんな評価をうけるか,というようなことも思っていました.でも,まぁ,よかったです.終了して片付けもまだ残っているのに,しばらく体長を崩していて,今はだいぶんましになりましたが,終わって安心してしまったのかもしれません.
 私の管理するネットページは,ちょっと規模を広げすぎて,今の私には,更新があまり続かなくなってしまいました.そろそろ整理する時期かな,なんてことも思っていますが,ちょっと考え直すのにも時間がかかる.とりあえず,全く更新できていなかった琵琶湖のページは,今年分をなんとか(写真をさがして)やりましたが,あまり意味のないページのような感じもしてきました.琵琶湖博物館の紹介ページは全くできていませんね.あぁ〜あ.


・2015年8月13日(木)

●ずいぶんご無沙汰

 いろいろと忙しさにかまけていると,ずっと更新していないことに気がついた.
 実は,仕事の都合でfacebookを試しにやり始めて,博物館のfacebookの立ち上げとかをやっていたら,こちらのほうをやるのを忘れていた.琵琶湖の写真アップすらやっていない状況.さて,それにはもう一つ別の事情があって,今年度の企画展示の担当をやっています.それで,7月18日に無事オープンすることができたのですが,それからも,いろいろと手のかかる仕事があったので,こちらには目が向かない状況でした.やっぱりこういうのは,気持ちの余裕が必要だなぁ,と.
 というわけで,最近は,日記的なものは,facebookを使っております.ただ,博物館職員としての使い方シカしていないとはいえ,あちらは個人登録なので,やっぱり学芸員としての発信は,このページでやった方がいいな,ということは思っています.あと,琵琶湖の写真も.
 企画展示もちょっと落ち着いてきたので,少しはこちらのほうも再会しようかな.ちなみに,企画展示は,オープン23日目で2万人の入場者.琵琶湖博物館の企画展示としてはまずまずな入りです.今日の時点で2万6千人.結構すごい.ありがたや.


・2015年1月31日(土)

●地学研究発表会のプログラムを公開しました

 毎年恒例になっている地学研究発表会ですが,今年は2月8日(日)にいつもの場所で行います.毎年どれくらいの発表があるかなぁ,と心配しているのですが,今年は11件の申し込みがあって盛況です.とはいえ,だいたいいつもこれくらいの数に収まるのが不思議なのですが,なにか見えない力が働いているのだろうか?
 琵琶湖博物館が開館して数年目から,地域の地学関係者で,大学などの研究者や化石や鉱物の採集家の方など,いろんな人が集まって,情報交換したり議論をしたりという場としてやってきましたが,今回で第30回を迎えました.長年やってきて,少しずつ新しい人が発表したり,昔からいる人もがんばっていたりと,やっぱり継続は力だなと思います.今回も盛り上がるとよいです.

●明日からちょっと出張

 ちょっとの間出張します.その間,博物館での仕事は滞りますが,今回行くために,ぎりぎりまで広報の対応をやってきたのだから,しばらくは大丈夫でしょう.地学発表会のことがちょっと気になるのではあるけれど,発送は終わったから,あとは講演要旨集の編集くらい.
 今回の出張は,研究打ち合わせ.明日は東大で研究会だけれど,明後日から福島.大阪の人だと,福島というと大阪か福島県か?となるところだけれど,行くのは福島県.共同研究者がそこにいるのです.何人かの研究者が集まっての会議.今回の場合は,私がやっている火山灰も実際に顕微鏡でみつつの会議になると思うので,事前にサンプルとか顕微鏡観察用のプレパラートなども送っておいた.結構重たい(量が多い)ので手持ちでは無理という判断です.
 今日は烏丸半島は一日中雪が降っていたけれど,明日からは天気が若干回復するような予報.出張先も天気は悪くなさそうなので,たぶん大丈夫だとは思うのだけれど,なんせ福島に行くのだから,雪は道にもあるだろうし,交通に影響がないかやや不安.まぁ,行って見ないことには分からないのだけれど.


・2015年1月15日(木)

●小正月に思う

 早いもので,もう1月も半ばになった.年度末までにやらないといけないこととか,その他もろもろやろうと思っていることがちっとも進んでいない.それはいつものことだけれど,それではだんだんすまなくなってきた.
 今の自分を振り返ってみると,いろいろとがんばろうとおもってやってきてはいるのだけれど,分不相応のことをやっているから,あまりなにも出来ていないという状況なのではないか?という気がしている.地質学会の県の石プロジェクトもそうだけれど,研究でもIODPに関わったりと,ここ数年の自分は今までにないことをやろうとしている.それはいいのだけれど,出来ていない,というところが問題で,やっぱり自分にしては無理をしているのではないか,という気がしている.
 そんなことを嘆いていても仕方がないし,そう思っているならもっとがんばればいいだけの話なのだけれど,どうも気持ちが追いついていない
 なんで急にそんなことを書いているのかというと,自分の年齢をちょっと考えてみた.というのも,私の周りにいる人たちは,私より年上の人が多く,そういう人たちが,もうそろそろ定年だとか,定年になって何年目だとか,もうそろそろ体が追いつかなくなってきたとか,そういう話が多くなってきた,というのが一つの原因.私があと何年この仕事が出来るのだろう,と思うと,あとは何をすべきなのか?というようなことを考えてしまう.なんといっても,バカボンのパパよりも年を取ったのだから.
 


・2015年1月11日(日)

●Scienceの記事

 1月9日号のScienceには,久しぶりに(だと思う)地質関連の論文が掲載された.Schoene, B.ほかによる,白亜紀末に起こった大量絶滅の原因に対するもの.
 白亜紀末には,恐竜の大絶滅として有名だけれど(地質学的には,白亜紀末に恐竜の絶滅が起こったのではなくて,恐竜を含めた大絶滅が起こったであろう産出化石の変化層準をもって白亜紀の終了と決めたのだけれど),この絶滅の主要因として,(特に日本では)メキシコ湾付近に起こった隕石の衝突ということが言われている. けれども,他の要因を主張する研究者も結構いる.その一つとして,インドのデカン高原をつくった玄武岩溶岩の噴出という火山活動が原因だとするものがある.  Schoeneほかによると,この原因について詳細な議論ができない理由の一つとして,この溶岩の噴出についての年代が詳細にわかっていないということがあるとしている.そのことから,この論文では,ウラン-鉛法による年代測定を行った.その結果,白亜紀-古第三紀境界の25万年前から約75万年間にわたって110万立方キロメートルもの玄武岩質溶岩の噴出があったと結論づけた.このことは当時の陸域と海域の生物活動に大きな影響を与えただろう,というようなことを述べています.
 110万立方キロってどれくらいかあまり想像が付かないけれど,75万年間なので,100年で約147立方キロくらいなので,明治の終わりから現在までかけて琵琶湖の面積分を厚さ200mの溶岩の塊ができるというのがずっとつづくという感じ.こうやってもあまり想像が付かない...何にしてもすごい量の溶岩が噴出したことは確かで,年代的に絶滅の時期に合っているのだから,その影響は計り知れないと考えてもいいのだろうと思う.
 火山噴火をすると,この場合は溶岩なのでどうかわからないけれど,火山灰を噴出するような爆発的な噴火であれば,太陽光を遮ってしまうので,寒冷化に結びつきます.昔は火山ガスのせいで温暖化すると思われていた時期があったようだけれど(宮沢賢治の「グスゴーブドリの伝記」などはその考えをもとに書かれている),やはり溶岩流出の噴火でも寒冷化するのだろうか.
 要旨は,【こちら】で,見ることができます.


・2015年1月4日(日)

●正月?

 2日から出勤しているので,もう正月休みの気分はない.というか,年末年始のお休みという感覚自体がなかった感じがする.それというのも,いろいろと気になる宿題があるから.一つは,自分の論文のこと.他には,共著で名前を入れてくれている論文のチェックを早くしないといけないのと(これが結構難しいんだ),国際学会のアブストラクトとか.一番気が重かったのは,地質学会で進めている県の石プロジェクト.これは,各都道府県の石(県の花とか鳥とかそういうやつ)を決めるというもので,一応,地質学の一般の人へのアピールとして考えられたもの.滋賀県には,結構な数の愛好家がいるので,できるだけ,そういう人の意見を聞こうと思って,聞いたりもして,滋賀県の提案はしておいた.のが,10月くらいのこと.
 さて,私は何をどう間違ったのかわからないのだけれど,その選定委員の一人になっている.よく考えると,私は博物館学芸員だけれど,岩石も鉱物も化石も専門ではないので,そういう系統の知識はほとんどない.選定委員のお仕事は,今のところ,各都道府県で出されている提案のものについて,学術的な基礎データをそろえるという作業なのですが,もちろん,知識のない私にも分担は割り振られる.これがけっこうきつい.正直なところ,分不相応のことをやっているなと思うので,間違った選択をされてしまったことが心苦しい...とりあえず,分担分は(大変時間がかかって)調べたのだけれど,それも情報として合っているのかちょっと不安.....こんなことでいいのだろうか,と思う今日この頃.
 そんなことを言ってないで,早く次ぎの宿題を片付けないと...


・2015年1月2日(金)

●正月大雪

 あけましておめでとうございます.
 今年の琵琶湖博物館は,1月2日からオープンです.このままずるずると正月休みがなくなっていく人生なのだろうなと思うと,ちょっとなんだかなと思う.といっても,日本全体がそういうフウになりつつある.このことは去年も書いたように思うけれど,コンビニとか百貨店,スーパーなんて1日からやっているものな.水族館や動物園だって.それは,生き物を飼っているために,どうせ職員は来なければいけないから,というところが始まりなのだろうと思うけれど,琵琶湖博物館も半分はそういうところがあるかもね.
 今年の正月は例年になく,大雪だった.写真は,1月2日の状況.滋賀県南部を含めて,近畿地方中部はだいたいお正月は雨も降らないことが多いのだけれど,今年は1日の午後から大雪.高速道路は通行止めになるし,あちこちで車の追突事故が起こっていて,パトカーや救急車が大忙しという,かなり困った状況になっていた.で,そういう大雪だったものだから,2日は当然道路も雪が積もっている状況で,琵琶湖博物館の周りも雪景色.2日からオープンなので,博物館周りを朝から雪かき.私は8時半から10時頃まで雪かきをして,筋肉痛.いてててて...
 地球温暖化じゃないの?という突っ込みを入れると,大雪になるのは温暖化が原因の部分もあるらしい.温暖化すると,暖流が活発化というかより北まで上がってくる.日本海には対馬暖流がはいるので,対馬暖流が冬に活発な状態にあると,近畿地方の日本海側は湿った空気ができるので,雪を降らしやすくなる.とまぁ,こんな理屈を考えてみても,現実にこうなっているという事実の前には,なるほどね,以上にはなんともできないのが悲しい.
 そんなこんなで,今年は2日から仕事だったのだけれど,雪かきと,びわ湖放送の取材対応(2日からの展示があったので)などでだいたい終わってしまった.新年の館長挨拶では,琵琶湖博物館のこれからと対比させて話しをしていたけれど,よく考えると,少なくとも博物館だけじゃなくて近畿地方中部はどこもこんなかんじだったのだから,ことさら琵琶湖博物館のこれからの暗示として考える必要もないかな.
 というわけで,今年もいろいろあるとは思いますが,どうかよろしく.



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