・2012年12月28日(金)

●今年もいろいろありましたが無事に終わりそう

 一応,今年の私の出勤日は今日まで.博物館には水族部門があるので,そこの人は交代でこないといけないそうなのですが(大変).ここ数日は掃除ばかり.昨日は展示室の大掃除.今日は,アトリウムとか事務室とかの大掃除.きれいにして来年に備えるということなのですが,今年中にやらないといけないことも終わらないのに,と思いつつ掃除.そういえば今年は掃除ばっかりしていたような気がします.まぁしょうがない.
 今年はどんな年だったか?と振り返ってみると,上述のように掃除ばっかりという感じもありますが,年々ひどくなっていることに,今年は何をしたのだろう?ということ.もちろん仕事をしていなくてという意味ではなくて,いろんなことをやったものの,結局今年はどういうことをしたのだろう?と思ってしまう現象が続いている.思い返してみると,今年は鉱物・化石展2012があったので,そのことを6月までやっていた.あとは,次の展示をどうするか?というようなことで会議をしたり,考えたり,書類をつくったり.そのほかは?というとさて?となってしまう.まぁ展示会をやるのは結構な事業ではあるので,それでいいのかもしれないのだけれど.
 研究という面でみれば,ようやくまとめの論文が出せたくらいで,新しい研究はちっとも進んでいない.そういう年もあるとは思うけれど,そういう年が続いているようでは困る.副館長からはしばらく研究ができないかもしれないけれど我慢してほしいといわれている.もっとも私が我慢してすむことだけではないので(3年以内に成果を公表しなければならない標本をつかった研究をしている),そういう訳にはいかないのだけれど.じゃぁどうするかというと,休みを削るしかないわけで,こうやって年をとるとみんな大変になっていくのかな.と.
 さて,愚痴っぽい感じになってきましたが,愚痴っているわけではありません.来年もこういう状態なのだろうけれど,がんばるしかないな,という気持ちです.というわけで,来年も引き続きこのページは(とっても遅い更新だろうけれど)つづけますので,どうかごひいきに.皆さんよいお年を.ちなみに,博物館(と私)は新年3日から仕事です.


・2012年12月26日(水)

●琵琶湖博物館の展示を考える

 もう博物館は年末の休館にはいったので,展示室は閉まっています.職員はまだ出勤で,常設展示の大掃除があったり,通常の仕事をしたりですが,全体的にひっそりしています.私の今年の担当仕事は,琵琶湖博物館の展示を考えるという役割です.もっとも,展示を考えるのは全員なわけですが,そういう考えをまとめて推進するというのが私の担当らしい.本当は,私が全部の分野のことや社会の動向などを把握している「スーパー学芸員」であれば,一人でどんどん進められるのかもしれないけれど,残念ながらそんなスーパーなヒトではありませんので,こつこつと館内向けのアンケートを採ったりしながら,日々勉強の毎日です.もし私が大学の教員だったら(仮定法;If I were a teacher, ~)きっとこんな分野の勉強はしないだろうな,ということまで勉強せざるをえません.さて,こういうたぐいの仕事は,これでおしまい,というものがなく,どこまででも自分が考え得るだけの仕事はずっとあるわけで,そういう意味ではたくさん勉強させてもらえる反面,精神的にはよろしくありません.おまけに,年度年度で締め切りはある訳です.ということで,ずっと焦りながら,まとめをしたり,考えたり,アンケートをとったり,ヒトと議論をしたり,会議を開いたり,本を探したり,ネットで検索したり,とこんな毎日.今年中にあることをまとめようとしていて,まだまとまっていないので,休日返上でやっていますが,いかんせん私の性格上,なにかに引っかかってしまうとそこに引っ張られるというのがあって,結局今日は,ずっと調べ物をして終わった.今日の成果は,「自分の専門分野でない限り,問題になっていることを考えるのに深入りしてはいけない」ということ.冷静になって考えれば当たり前のことですが,あることを調べることに終始してしまいました.これは,専門の学芸員にまかせればいいことだ,と後から思った.まぁ,いろいろと全体を考える上での勉強にはなりましたが.という訳で,今年中にやらないといけない(と自分で決めている)ことに関してはまだ今日の段階でできていない.明日は,展示室の大掃除と会議があって,明日もできない.明後日はできるかなぁ.ということで焦る気分がさらに助長される.


・2012年12月21日(金)

●明日からギャラリー展示

 週一で更新を,と思っていたけれど,結局無理だった.
 明日からギャラリー展示が始まる.「かわいいモンスター」というタイトルだけれど,内容は肉眼では見るのが難しいような(一部見えるのもある)小さな生き物を扱う展示.といっても,私は関わっていないのだけれど.主担当はスミスさんで,スミスさんはカイミジンコの研究者です.明日からということで,今日の閉館後に展示を見に行ったけれど,本当によくできている.何が,かというと,パネルがすごい.展示業者がつくったかのような,いや,展示業者よりも(僕的には)センスがいいかもしれないというようなパネル.内容がわかりやすいし,キャッチーだ.一番いいなと思ったのは,それぞれの生き物のことをよく知っている人が,絵を描いたり,パネルにしたりしているということで,特徴がよく伝わるというところ.ちなみに,パネルのデザインは全部主担当のスミスさんらしい.カイミジンコだけじゃなくて,こういうところにも一芸に秀でている.あとは,肉眼でもみえる実物がなかなか...ミミズとか,ダンゴムシとかおもしろい.あとは,化石のカイミジンコが個人的には驚きだった.
 展示は一応,明日からなのだけれど,博物館は24日で今年は最終日.なので,このギャラリー展示の今年の開館は3日間だけ.なかなか貴重だ.もちろん来年もやっているのだけれど.何にしても,見ておいて損はないと思います.無料だし.是非.
 前述しましたが,今年の琵琶湖博物館は12/24が最終日です.要するにクリスマスまでやっていない.もっとも琵琶湖博物館ではクリスマスイベントとかもないし,宗教行事をここですることはできない(公的なところだから)ので,関係ないのですが,来館者の増加のためには今後はそういうイベントも検討しないといけないのかなぁ,などとちょっと弱気になっている.本当は,そういう小細工なしで,ギャラリー展示とかで,人がよべるのが理想なのだけれど.いや,本当に,今回のギャラリー展示は見に来た方がいいです.もっと,世間にアピールできないものかなぁ.


・2012年12月11日(火)

●年末

 気がついたらもう12月に入っていた.いつものことながら日がたつのが早いです.ちょっと前まで暑いなといっていたのに,今やもう閉館時間には外は真っ暗だし,最高気温が6度くらいという本当に,あっ,という間にいろんなことが過ぎていきます.
 今年の仕事は,というと,とりあえずこれまでずっと抱えていたレビュー論文が出たのでなんとか.それから,今やっている科研費の研究は今年度までですが,こちらは思っていたような結果は出ませんでしたが,この手の研究をしていくとっかかりにはなるかな,という感じです(まだ論文化はできていませんが).12月には研究会での発表と,1月には外国の雑誌で本がでるのだけれどその一部を執筆する締め切りがあってと,研究面でもまずまず忙しい.忙しいのはいいことだ.けれど,博物館での担当仕事は,これをやったら終わりというたぐいのものではなくて,いろいろと考えていかないといけない仕事なので,やらなければそれで終わりだけれどいつまででもやり続けなければいけないという,気持ち的に追いかけられている仕事なので,ちっとも気分が落ち着かない.まぁ,私くらいの年齢の人はみんなそんなものなのだろう.
 まだ,今年を振り返るにはちょっと早いけれど,いつもにまして気分的に忙しい年だった.来年はおそらくもっとひどいだろう.もうすぐ総選挙があるけれど,その結果で私たちの仕事がどれくらい変わるのかわかりません.何もかわらないかもしれない.いずれにせよ,私は琵琶湖博物館という場で,いろんなことを考えていろんなことをしていきたいと思います.


・2012年11月9日(金)

●出張の多い週

 今週は外に出ることが多かった.
 一つは多賀町での調査.これは,多賀町でアケボノゾウ化石が発掘されてから来年で20周年ということで,再度調査が行われる計画がある(らしい)ものの一部で,私もその調査へ参加している.私の主な役割は,地層観察,火山灰,古環境など.2日いきましたが,最近調査へ行くことがめっきり少なくなったので,ちょっと調査するだけで,体がぎしぎしいっている感じがする.ちなみに,この調査のことは琵琶湖放送のとある番組でも紹介されていると思う.
 もう一つは,学校連携の関係で野外実習に参加してきました.川の上流から下流まで一つの川を見て回り,そこにある様子を記録するというもの.私は解説者としての参加.子供たちのパワーに押されていた感じ.
 私の本来の調査についても,本当はもっといきたいけれど,なかなかそちらまで手が回っていないという感じがする.とはいえ,湖西地域とか冬には調査ができない地域もあるので,なるべく急いでいかないと,また来年度に持ち越しということになってしまう.忙しいのだかなんだかよくわからない日常がなんとなくすぎていっているような気がします.


・2012年11月1日(木)

●あさひるばん博物館を楽しむ企画


 もう11月になってしまった.今年が終わるまであと2ヶ月になってしまった.またしばらく不定期日記をさぼっていたのですが,その間にタイトルの企画がありました.これは去年から始めた企画で(いつまで続くかわかりませんが),去年は7月のはじめにやっていました.今年は琵琶湖博物館の誕生日(正確には一般公開日)を含む日程で行われました.
 昨年と同様に,夜まであいていて,無料で利用できるというのが特徴ですが,その間にもいろんなイベント.その一つにコンサートがあったり,FM滋賀の生放送があったり,博物館のはしかけグループがそれぞれに趣向を凝らした体験イベントをやっていたり,屋外展示の探索があったりと,行事が満載でした.さて,私はその間に何をしていたかというと,コンサートのスポットライトの係だったり,音響機器のことをやったりと,普段の仕事とはちょっと違うことをやっていました.あぁ,そういえば,この期間中にフロアートークもやりましたよ.展示(といっても軽石と高師小僧だけれど)もやりました(右上写真).そんなこんなで結構忙しくしていました.右下の写真は私がスポットライトをしていたときのフロアートーク(橋本さん).

●琵琶湖の調査


 前回,琵琶湖の調査のことを書きました.前回の調査は南湖をやりましたが,北湖へいく調査が共同研究者からあがってきたので,私も去年からの続きでやっている北湖の調査をやりました.分析結果はまだですが,なかなかおもしろい.調査は10/25にいきましたが,共同で調査をしている研究者がこの日しかだめ,ということでこの日に予定していたのですが,通常の北湖の調査は,風がでてくると波が荒くなるので,中止になることも多く,天気がよくて風がない日でもだいたいは昼から波が出てきて帰る,ということが多い.
 けれども,この日だけは本当に違っていた.朝から風があまりなく,琵琶湖に波がほとんどなかった.それが昼を過ぎてもその調子で,おかげで夕方まで調査ができた.あぁ,その共同研究者のなんんと強運なことだろうか.その時にいったのは,竹生島の沖合,北湖の真ん中付近,愛知川河口の沖合で,いずれも湖底堆積物を採取するのが目的だった.共同研究者の人たちは,フラックスをはかる目的なのだそうだけれど,私は例によって,沿岸部で泥とか砂とかがどうたまってどう運搬されて,ということを目的にしています.

●移動博物館

 去年度の事業で,移動博物館というのがあります.もちはこびできる展示きっとをつくって,商業施設とかいろんなところで展示をやろうというものです.去年は展示をつくるのと,展示会をするのとがあって大変だった.今年は,それをつかっての展示.で,展示はいろんなところでやるのですが,展示には学芸員もついて行きます.展示準備や撤収だけではなくて,展示の説明なども.説明は展示交流員もやってくれます.で,それが先日大津(フォレオ)でありました.説明と展示撤収に行ってきましたよ.


・2012年10月17日(水)

●琵琶湖の調査

 私のもともとの専門は,古琵琶湖層群の時代の地層を研究することで,中でもそこに含まれている火山灰の研究です.けれども,私は職業としての研究者をやっているので,琵琶湖博物館での私の分野を生かした「琵琶湖とは何か?」という命題を扱っている.さて,そういう研究で,琵琶湖博物館にいる,という職場の事情から考えて,もっと最近の時代をあつかった研究が必要ではないか?というのは以前から思っていたし,そういう話をここにも書いてきたと思う.そういうわけで,ここ数年は現在の琵琶湖にたまっている堆積物から,過去の環境を考える研究をやっている.環境といっても洪水だけだけれど.それで,今日はその調査に行ってきた.いつものように芳賀さんに船長をやってもらって,今回は南湖の堆積物を採取しようと.
 今回は,陸上で使っているボーリング機材で,南湖の堆積物をとれないか?というようなことをやったのですが,結果的には大失敗です.うまくとれません.理由はあとから考えていろいろとわかりましたが,やっぱりうまくいかない.陸で使うものは陸でしか使えない.というわけで,どうやったらうまくとれるか(これは本当は簡単な話で,お金をかければそれなりにとれるのです.お金がないからどうしようかということなのです)を考え中.今回は,今年度からきた林さんにも手伝ってもらいました.大変助かった.


・2012年10月5日(金)

●気温変化

 2012年10月4日号のNatureに日本の人が書いた論文が載っていた(ここを参照).北大の人らしいのだけれど,南極のドームふじで採取されたコアの解析から,長期スケールでみた気候の寒冷化には硫酸塩エアロゾルの量が大きく寄与している,というような内容だったと思う.
 地球の温暖化の話ばかりで,テレビやラジオなどのCMで聞かれるシナリオは,アスファルトがとけるくらいの温暖化が起こるような内容のものまであって,温暖化暴走はどこまでも続いていくようなものだった.地球の大気がほぼ二酸化炭素とかになればそんなことになるのだろうか?私は気象学者ではないので,そのあたりのことはわからないけれども,ちょっと考えられない.あまりにも度を過ぎたあり得なさそうなCMというのは,いくら温暖化防止を訴えたえたいにしても,間違った方向だと思う.そういう中での,寒冷化に寄与する物質の話がNatureにのるというのはなかなか興味深い.このこと事態はいくつかの新聞で取り上げられていたようだけれど,寒冷化の話だといって,どれだけの人が感心をもつのか興味がある.
 さて,滋賀の環境2012が出版されたらしい.これをみてみると,温暖化の話がやはり書かれている.県の施策として温暖化対策があるので,当然のことだと思うけれど,グラフの解釈はちょっと単純すぎる気がした.私はひねくれ者なので,ここにかかれている傾向が本当にそれでいいのか?ちょっと疑問に思って,気象庁のネットページで公開されている,彦根の気温変化のデータから同じようなグラフを起こしてみた.それで,5年の移動平均のグラフと9年の移動平均のグラフを作ってみた.ついでに大阪の気温でも同じようにやってみた.そうすると,直線的にあがっていっているという解釈はちょっと違う気がしてきた.全体的に上昇傾向にはあるのだけれど,急激にあがる時期と,しばらく安定する時期と,やや下がり傾向の時期があることに気づく.だからどうだ,という訳ではないのだけれど,あまり一様に上昇しているのだという考えは,人為的に二酸化炭素を放出しているからだというのを前提に話を作っている気がしてしまう.私はひねくれているからそう思うのだろうけれど.ちなみに,降水量の変化をみてみると,わりと安定している.1955年付近を山とする多い時期があって,現在はそこからちょっと下がった感じ.気温は上昇傾向だけれど,降水量にあまり変化がないというのも興味深い.


・2012年9月30日(日)

●パソコン壊れた

 今の社会は、仕事をする上でパソコンを使わないでいるなんてことができないくらい、普通にパソコンで仕事をしている。メールチェックも含めてパソコンを触らない日がないくらい、仕事には欠かせないものになっている。これは、私が研究を職業としているからかもしれませんが、大学にいるころからデータのまとめ、図の作成、論文の文章作成などは大学院生のころから普通だった。
 こういう社会事情なので、パソコンを使い続けなければならないという状況ができているのだけれど、パソコンというのは本当に厄介で、パソコン本体にせよ、パソコンを動かすOSにしても、なにか作業をするためのソフトにしても、どれをとってみても更新というのが必要になる。昔のように、本体のみで使用しているならいざ知らず、メールでのやり取りも含めて、ネット環境に接続した状態で作業を行っているので、更新というのはどうしても必要になってくる。それはどうしてもそれが必要なように、コンピュータ業界がうまくやったからだろうとも思うけれど、日々の進歩を助けるためには、ユーザーがその開発費を出さなければならない、ということを考えると当然のことといえると思う。
 さて、ここまでつらつらと書いてきたのには訳があって、そういう社会的環境なのだけれど、個人で使うのとは違って仕事で使うということは、その設備は職場が用意するので、職場にお金がなければ、その更新はされないということだ。だから、私が使っているパソコンはもう7年だか8年だか前のもので、アップデートをかさね、ハードディスクなども外付けで増設して、というようにだましだまし使っています。と、そんな時に、ついに、システムがおかしくなった。作業自体は、バックアップをわりと近いうちにとっていたのでなんとかなったものの、システムとその周辺にあるファイルについては、どうやっても復旧できなかった。しかたなしに、ハードディスクをフォーマットして、システム(といっても7年だか8年だか前のもの)を入れ直して、使っていた状態にアップデートしようとしたら(それをしないとネットにつなげないのですよ)、サポートが終わっている。むむむぅ。絶望的な気持ちになったものの、どこかにあるだろうと探していたら、見つかった。さて、今度は、メーラー(メールソフト)。それから、ネットブラウザソフト。どっちもサポートが終わっている。またもや絶望的な気持ちに。。。何か代替えのものがどこかにないか。。。なんとか見つけた。そうやって、ちょっとずつ復旧作業。使っているソフト群は、古いものを職場においているので、それをいれたらいいのだけれど、今日は担当者が誰もいないので、今日の作業はできない。ので、メールのチェックはこのパソコンをつかい、すぐそこの日に控えている研究会の発表用ファイルの作成は、ネットにつながない別のパソコン(自分のもの)をつかっての作業。なんとかまた作業ができる程度には復旧できるのだとおもうけれど(データファイルはほとんどバックアップがあるから、ないものもあるけれど)。
 こういうことがあるたびに、パソコンを早くあたらしくした方がいいなぁと思うのだけれど、こういう社会って便利なのか不便なのか。忙しいときに限ってこういうことになることが多い。それはパソコンを酷使するからなのだろうなと思います。こういう復旧作業のために、とんでもなく時間を取られてしまう。
 そんなことをしていたら、前に記事を書いてからもう一週間経っている。早いものだよ。


・2012年9月23日(日)

●山場はすぎたか

 学会は無事終わりました.会場は大阪府立大学だったのですが,ここがまた遠い.大阪への出張は基本的に通いになるのですが,ここからだいたい2時間くらいかかる.だから,2日間(学会は3日あったけれど,こちらの仕事の都合で)は往復4時間かけていった.2日間で8時間.つまり,就業時間分だけ移動につかったということ.それはいいとして,駅からが遠いのだけれど,大学の敷地内に入ってから,会場までがまた遠い.総合大学というのは本当に広い.沖縄〜九州にかけて台風が来ていたので天候が心配だったけれど,雨もなくて天気はよかった.そのせいで,結構暑かったのだけれど.
 今回は会場が大阪ということで,18日には巡検(地域を案内する)をすることになっていた.地質の研究者を案内して古琵琶湖層群をみにいくというもの.この日だけ大雨で,風も結構強かった.中止も考えたけれど,とりあえず現場をみつつ考えるということで出発しました.完全に,という訳にはいきませんでしたが,だいたいの場所をまわって,地域の地層を観察してもらいました.けが人もなく無事終わったので良かったです.というわけで,学会発表とか巡検とかは一段落.だけれど,もうすぐ来年度のための科研費申請もあるし,もちろん博物館の事業的な仕事はずっとあるわけで,何が山場なのか,という根本的な問題に.
 前回書いた琵琶湖放送のロボの話は,9月18日が放送でした.今回は大変早かった.ちなみに,この放送は,インターネット(youtube)で見ることができるようです.「知ったかぶりカイツブリニュース」という番組です.


・2012年9月14日(金)

●ロボ

 昨日,琵琶湖放送のとある番組スタッフから電話があり,今から取材にいってもいいですか?という話だった.こういう事はままあることだ.といっても,事前にこういう取材があるかもしれないので,という話はきいていたのだけれど.そのとある番組は以前に高師小僧のことで取材をうけた.琵琶湖放送は,それなりに琵琶湖博物館をよく使ってくれる.いろんな人にいろんな利用のされ方をするのは,地域の博物館としてはうれしい事だと思う.で,今回は鉱物のこと.実際には,私は鉱物のことはよく分からないので,地域の鉱物に詳しい人を紹介したのだけれど,その人を紹介するという場面を撮影したいということだったので.
 タイトルに書いたロボというのは,この番組にでてくるキャラクターのこと.まぁロボットなわけです.前回の取材の時には別の撮影があったかでロボは来なかったから,私にとってはロボと初対面ということだ.番組をつくっている人に「まだまだ暑いから大変ですよね」ということをいうと「まぁ精密機械だから暑いのは大変ですけれど,空冷式で水冷式だから」というようにあくまでもロボットということのようです.番組をつくるのも大変だ.この番組はまだ放送日は決まっていないけれど,一ヶ月後くらいだろうか.ちなみに,滋賀県ローカルです.

●学会

 明日から学会だ.今回の学会は大阪であるので,泊まりなし.とはいえ,会場は大阪南部なので,毎日2時間もかけて通いというのは大変だ.こういう中途半端な距離の会場というのは,ありがたいのやらなんやら難しいところです.まぁ予算的には助かるのですが.
 今回はポスター発表だから,ポスターをつくっていかねばならず,今日中に印刷をしておかなければいけない.普段の研究をきちんとまとめもして,という状態のものであれば,準備万端というところなのだけれど,7月に講演要旨を出していこう,殆どそちらには手が付けられない状態だったので(まぁ担当業務の特別な事情によるのですが),ここ数日は17時〜22時くらいのポスター作成(というより研究のまとめ)をつづけてきた訳です.で,今は印刷中.
 今回の学会では,大阪が会場なのだけれど,私担当の巡検をやります.大阪会場だけれど,周辺部でも巡検を企画してほしいということで,ちょっと無理矢理な感じもしますが,一つ提案しました.もちろん古琵琶湖層群をみるのだけれど,最終場所は琵琶湖博物館で烏丸コアの観察(と琵琶湖博物館の見学).私にとっては見慣れている場所だから,参加者もあまり多くないだろうなと思っていたのですが,予想以上に希望者があったので,無事開催することができました.といっても,天気予報を見ていると,台風が来ているために,あいにくの天気になりそうなのだけれど.安全第一でがんばって案内してきます.
 ちょうど私が学会に行っている日に,こちら(烏丸半島)ではイナズマロックが行われる.稲光がするという意味ではないのだけれど,野外フェスの一つ.西川貴教さんが主催で今年が3回目だったっけ.私は最近まで知らなかったのだけれど,毎年この時期にやるのは,西川さんの誕生日がこのあたりだかららしい(本当かどうかは知りません).今年も1週間くらい前から会場の準備がはじまり,何もなかった芝生広場や駐車場にはステージなどいろんなものができている.今日は,夕方に外の掃除をしていたのですが,どうやらリハーサルをやっていたらしき音が聞こえてきていました.去年もそうだったけれど,会場付近にはいろんな出店がでる.その中の一つのブースは琵琶湖博物館の紹介などもあって,職員が留守番(というか説明)をしている.去年は私も座っていたのだけれど,今年は学会のため不参加.博物館にいても,割と聞こえてくる.今年はそういうのが聞こえるところにいない(学会に行っているので)から,どんな状況かはわからないな.今年もけっこうにぎわうだろう.ただ,天気が良くなさそうなのが心配.今年も盛況で,来年もあったらいいなと思う.
 さて,印刷は終わったかな.
 


・2012年9月4日(火)

●休館中・展示メンテ

 毎年9月のはじめは,夏休みに酷使している博物館の建て直しのために,臨時休館をしている.というのは半分冗談で,施設と展示メンテのためです.職員は出てくるのだけれど,世間の夏休み中には休みをとりにくい状態の人も多いので,たまった休みを取る人も多い.私はこの時期に,博物館の仕事や研究の仕事が重なる事がおおいので,結局でてくる事が多い.博物館の休館は7日まで.
 今日は,午後から用事があって外にでていたのだけれど,午前中は展示の一部メンテナンス.といっても,隕鉄を磨くのだけれど.琵琶湖博物館は琵琶湖の展示が基本路線だけれど,地学に関係ある標本の展示と,体験(触ったりする)ができるようなところがあります.そのうち,隕鉄は人気のものだそうで,触ったり持ったり(重い)して楽しまれる方が多い.隕鉄には隕鉄特有の模様というのがあって,その模様を見るには半分に切って,断面を薬品処理すると見えやすくなるウィッドマンシュテッテン構造というものがある(カタカナ読みにはいろいろとあるので,これが正しいわけではありません).隕鉄は,鉄とニッケルからなるので,触ると鉄のようなにおいがする.そのにおいと重さを体験するのにたくさんの人が触る.だから,断面はすぐ見えなくなる.というわけで,その表面を磨く.薬品処理を毎回するのは大変(劇薬なので)なので,いろんなものを試して,その模様がよく見えるようなものを探している.もっとも,人が触っているので,油分を取り除くための洗剤をつかったりもするのだけれど.前に,磨き粉でこすったら構造が見えにくくなった.あとから考えると当たり前なのだけれど,なんでそんなものを使ったのだろう...岩石を乾かす乾燥機で乾かして終了.
 そういえば,ボーリング調査の展示前においている作業着(記念写真用)もボタンが取れてるとか言っていたなぁ.
 博物館からみる琵琶湖を更新しました(ようやく).5月〜8月分をアップ.こういうのって,すぐさまやらないとどんな状況だったかを忘れてしまう.それにしても,ハスの繁茂は本当にすごい.この時期になると,ハスの葉で湖岸が埋め尽くされる.こういうのってちょっと以上な気がするのですが,赤野井湾のハスを見に来る人が(結構遠くからも)たくさんいるからしょうがないのかな.年々広がってきている感じもするのだけれど,どうなのだろう?そういえば,博物館の屋外展示の木々が高くなってきたので,湖岸が見えにくくなってきた.これについては,今年から入った学芸員の林さんに言われるまで気がつかなかった.そういえばむかしに比べると湖岸が見えにくくなっている.


・2012年8月25日(土)

●学会に行ってきた

 なかなか更新していない,というおしかりを受けたので,もうちょっとちゃんと更新しよう.といつも思うのだけれど.
 いつも8月の後半あたりに私が属している第四紀学会の大会がある.今回は火山灰の発表をしてきた.この学会は,人類の地質時代である第四紀という時代を共通項として,さまざまな事象を取り扱おうという考えのもとに行われている.第四紀というのは,地質からみても人間活動にとって重要な時代で,多くの人々が住んでいる地盤の殆どは第四紀にできたものだし(山間部の人でなければ),地震を起こす活断層や災害に関連したものもたいていは第四紀と関連している.というわけで,じゅうようなのだけれど,なんだか最近は活気がない.どこの学会も(とくに地質系は)似たようなものかもしれないけれど,ここ数年は特に,大学院生とか若手がいなくなった気がする.私の出身大学からもほとんど来ていない.昔は学生が結構いたのになぁ.
 学会にいくと,博物館関係の人と博物館の状況について話をしたりもします.まぁ情報交換といってもいいのかも.研究以外にもそういう側面がある.もちろん,研究は発表以外にも研究者と情報交換をしたり,今後の研究について話をしたりもするのですけれど.この期間だけ,研究のことをしっかり考えたり議論をしたりできるので,学会に行くことはいろんな意味で重要だと思う.とくに私のような仕事をしているものにとっては.

●今年は結構多めだ

 毎年この時期になると,夏休みの自由研究,と称して「河原の石に名前をつけてください」という質問が増える.去年は少なかったので,最近は石をテーマにする人が減ってきたのかな?と思っていたけれど,今年はとても多い.毎日2件くらいある.あらかじめ電話で予定を聞いてくれる人もいるけれど.
 今年は多いからという訳ではないけれど,石に名前をつける自由研究はあまり良くないんじゃない?という新聞記事を書いた(琵琶湖博物館が連載しているコーナーでたまたま担当になったから)。以前からずっと気になっていて,ここでも何度か書いたことがあるけれど,小学生が岩石名を詳しく書いていくのはちょっと違和感を感じる.もちろん,石が好きでよく分かる子どもとか,石をもっと知りたいと思ってくれる子ども達がいることは否定しないのだけれど,そういう子どもたち以外は,なんだか分からない難しそうな石の名前をつけて学校に持って行くことにどれだけの意味があるのだろう?と思う.なので,河原に落ちている石を集めてきて,仲間分けするとか,それぞれの石の特徴を書いて(要するに石の記載をするわけだ)まとめるとか,そういうことの方がよっぽど自由研究ぽい.そういうやり方を進めるのだけれど,質問にくる人達の半分以上は答えを知りたいという人が多いので,なかなか自由研究にはならない.
 なによりも,私が岩石の専門分野ではないので余計にそう感じるだけなのかもしれないけれど.だって,岩石の分類って難しいんだもの...


・2012年7月5日(木)

●訃報をうけました

 ちょっと前に琵琶湖博物館は800万人目の来館者を迎えました.ちょっとめでたい.
 という矢先に,湖国もぐらの会の方がなくなったという連絡を受けました.先月初めに鉱物・化石展がおわったところではありますが,今回は体調を崩されていたために参加されていませんでした.ずいぶん長く療養されているのは聞いていましたが,大変残念です.まだ若い人でした.
 その方との出会いは,琵琶湖博物館の質問コーナーでした.そこに化石を持ってこられたのがきっかけで,湖国もぐらの会とのつながりもできて,鉱物・化石展にも参加してもらっていました.大変人のよいかたでしたし,いろいろと気を遣って頂きもしました.残念です.ご冥福をお祈りします.
 こういうのは,私も年を取ってきたからか,何度も経験します.けれど,こればっかりは何度経験しても慣れることはありません.


・2012年6月2日(土)

●明日で終わり

 鉱物・化石展は明日で終わりです.明日の閉館後は片づけ.展示した人も展示を見に来た人も楽しんでもらえただろうか.みんなでつくる展示,こういうのは琵琶湖博物館のある種の方向性ではあるのですが,みんなでつくるというよりは,鉱物・化石展についてははじめからそうだったけれど,みんながつくる展示,だったと思う.「で」と「が」の違いだけれど,これは大きな違いだと思う.博物館が主導権を握って展示を構成し,それをみんなが手伝う,というのではなく,みんなが展示をつくるのを博物館が(って私とか地学関係の学芸員だけれど)手伝う,ということでやっています.正直なところ,こういう展示は良い面も悪い面もあると思います.人によっては,みんなが勝手な展示をしている,と思うかもしれませんが,展示室のあるコーナーは地域の人がつくる(というのはA展示室でやっていますけれど)のとは違い,期間限定だけれども展示室全体を使って大規模にこういう展示をするというのは,あまり他ではやっていない事だと思う.こういう事ができるというのは,湖国もぐらの会の人達の底力があるということなのかなと今更ながら思います.こういう事がいつまで続けられるのか分かりませんが,長く続けていければいいなと思います.


・2012年6月1日(金)

●6月

 もう六月です.旧暦的な呼び方だと水無月.そういえばそういう名前の和菓子があった.
 二ヶ月続いたギャラリー展示(鉱物・化石展2012)は,明日と明後日で終了.展示をしている人達にはまた来てもらって標本を持って帰ってもらわなければ.片づけも大変だ.
 今回の展示は,内外の方から「良い展示だ」とお褒めの言葉をいただくことが多かった.実際,展示室はにぎわっていたし,それを目当てに来る人も結構いたようだ.それはやはり,湖国もぐらの会の方々が展示している標本の良さもあるのでしょうが,それぞれに個性的な展示であるということと,みんなの想いの塊として展示をしているからじゃないかなと思う.私は調整をしていただけだとしても,やっぱり担当しているものがほめられるとうれしい.とはいえ,今回展示は前回から1年をあけただけで準備期間も短かったので,もう少し間隔を空けてもいいんじゃないかなと思いました.次回の鉱物・化石展があるのかどうかもわかりませんが,やるんだったらまたがんばろうと思います.といっても本当にがんばるのは私じゃなくて湖国もぐらの会の方々なのではありますが.
 そういえば,今回はネットページでの紹介が間に合いませんでした.ほそぼそとがんばっていたのですが,終了までに出来なかった.記録として残すために,終わってからでもつくろうとは思いますが,以前のようなこったのはちょっと無理かも.


・2012年5月22日(火)

●日食

 今年は天文ファンにとってはいろんな事がおこっておもしろい年なのだそうだ.私が子どもの頃は,天文はわりと好きだったけれども,いまはそれほどでも...学校の教科分野では地学にあたる仕事をしているけれども,あまりにも雑多なものを集めて地学といっているその分野はあまりにも広すぎていて私の専門分野とはちょっと違います.
 さて,そんな私でも今回の金環日食は見る気満々でした.なんといっても,どこか特別な場所に行かないといけない訳ではなく,自分の生活空間(というのは職場やその移動場所も含めています)でみることができるというもの,ということも大いに関係していると思います.実際のよい観測記録とかよい画像は,【こちら】の天文台が撮影したものとかネットにあふれているものをみた方がいいのでしょうけれど,実際に(日食めがねと呼ばれるフィルターをかけた上で)見てみると,その少しずつ書けていく様子とかはなかなか感動するものがあった.滋賀県南部はこの時間帯に雲があまりなく観測に適している好条件もあったので余計に.金環日食といえど,かなりの日食がすすんだ状態の時には,夕方でもないのに暗くなってくるなど,太陽は見えていて(日食めがねをかけない状態で)雲もないのに,周りが暗いという不思議な感じでした.
 ちなみに,ここに出した写真は私がいくつか撮った写真の一つですが,どれも完全に光のわになっているものがなく,かろうじてこれくらいかなというもの.きちんとフィルターを通した写真は,暗すぎた為か一部が光のわがとぎれているものばかりだった.写真は難しい.
 金環日食が日本でこれほどの広範囲で観測出来るのは932年ぶりなのだそうだ.東京限定とか大阪限定とかにすればもう少し頻度はあるらしい.900年ほど前だと平安時代とのことで,その頃の記録がないかとネットで探してみると,同じように考える人はいるもので,国会図書館のデジタル化資料を当たっている人がいた.平安時代に記録された「扶桑略記」に記述があるのだそうですが,ここでみられる資料はそのものではなくて,1897-1901年に編纂された本「国史大系. 第6巻 日本逸史 扶桑略記」とのこと(そりゃそうか)ですが,まぁ記述は同じなのでしょう(もしくはその当時の言葉で書かれたか?).『十一月朔。日食。』という記述がある.日食ということを認識していたことと,日食を観測しているという事が分かります.900年以上も前の人が,今のような日食めがねもなく,そういう観測をしていたことに驚きます.そういえば,私が小学生の頃,日食があったときは,写真のネガフフィルムとかガラスにすすを付けてとかで見ていたように思う.今ではそんな目に悪いことをしてはいけないと怒られるようなことを当時の私たちは平気でしていたことを考えると,平安時代当時の人も目には悪いけれどもなんらかの観測技術を持っていたのかもしれません.


・2012年5月3日(木・祝)

●あっという間

 今年はもうちょっと頻繁に,と思っていたのもつかの間.もう何ヶ月も経ってしまった.この間に,鉱物・化石展2012の準備があったりと,なんだかばたばた.最近はこのページの更新も大分滞っていて,行事の報告とか,琵琶湖写真なんかも大分できていない.というわけで,またもや一度にやってみた.行事の写真なんかは昔にくらべると殆どとれていない.水族はトピック展示が頻繁にあるのだけれど,こういうのもとれていないから,アップもしないのだけれど.時間的な余裕というよりも,気持ちの上で余裕がないのと,そういう方向に意識が行かないというのがある.たとえば,このページを見ている人が,毎月1万ヒットくらいしているのだったら,もっと真剣にやるのだろうな.現実はそんなこともないので,モチベーションが.いや,そういうことよりも,こちら側に興味が薄れてきたというのが正しいと思う.ともかく,せっかくやりはじめたことなので,意味を感じているうちはやりつづけようと思います.

●質問コーナーで考える

 ゴールデンウィークにはいっている.今日は質問コーナーに座っていたけれど,質問にくる人は少ない.とはいえ,博物館的には来館者は結構いて,朝の開館時間でこそそれほどな感じだったものの,昼頃には結構いっぱい.最近は,時間集中はあまりなく,全体的にばらばらと人がいるという感じがする.あとは,昔に比べると,かなり小さめの子どもを連れた人達が多くなったという感じがする.滋賀県ってこんなに小さな子どもがいたんだっけ?とか,小さな子どもが増えているのか?と思うけれど,実際のところどうなんだろう.それよりも来館者は滋賀県の人が多いのかどうか,という問題もある.展示室にいる展示交流員の方から話しを聞くと,この時期には遠くから来ている人が増えているらしい.たとえば,滋賀県へ帰省するとか,旅行で関西にきたとか,そういう感じ.今日の質問コーナーから見える新空間ではとあるイベントをやっていた.
 今の新空間(図書室の隣)は,湖国もぐらの会が使っています.企画展示室でやっている鉱物・化石展2012の連動企画なのですが,ここでは,絵を描いてみようというイベント.小学生低学年より下の子ども達が多かったように思うけれど,常に人がいてという状態だった.本当は昔の生き物をかくというのが趣旨だったのだと思うけれど,実際にはそういうのは関係なくいろんなものを書いて楽しんでいたようでした.


・2012年1月29日(日)

●今年はどんな年?

 年があけてからばたばたしているうちに,もう1月も終わろうとしている.全く時間が経つのが早いとつくづく感じる.
 毎年,今年はどんな年になるだろうか?と考えるけれど,ここ最近の社会的な傾向として,経済的には明るい兆しはないので,博物館にとっても経済的に苦しい状況というのは代わりがないだろう.そういう状況であれば,年齢的なこともあるのだろうけれど,仕事はばたばたしてくるし,落ち着いてじっくり仕事をするという事も難しくなってくる.
 県知事の会見で,琵琶湖博物館の移動博物館のことが話されていた.これについても私は関わっている.4月からある鉱物・化石展で今は湖国もぐらの会の人達との調整とかチラシ作りとか.常設展示室の地域の人々によるコーナーの展示替えとか,最近は展示付いている.これは学芸員にしか体験できないことだから,学芸員の仕事を満喫していると言えるだろう.
 先日,中日新聞の連載コラムの一回分を書かせて頂いた.そこにはとある人の化石を寄贈して頂いた話を書いた.簡単に言うと,そういう人の標本を,単なるモノとして博物館に入れる,というのではなく,それを採集してきた人の想いも一緒に次世代へ伝えるためにもらう,ということが大事なんじゃないか?という事をかいた.いや〜,自分で書いておきながら言うのもなんだけれど,やや大上段に構えすぎたかな?というきがしないでもない.けれど,博物館はやっぱり,モノや情報だけを残す,という旧来の考えでは駄目な気がする.といっても,昔からある博物館がそうだという訳ではない.きっとそういう思いで活動してきた学芸員もたくさんいたと思う.
 移動展示は別にして,私が鉱物・化石展や地域の人々によるコーナーの運営をやっているのは,そういう地域の人々の強い想いを感じるからだし,そういう人々の想いに答えたいという気持ちがあるから.だから今年も,そういう思いを大事にしながら博物館の仕事をしていきたいと思う.



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