ニュースレタータイトル

ニューズレターNo.19(2006年8月発行)



 毎日暑い日が続いていますが,皆さんお元気でしょうか?最近,鹿児島の桜島が活発化したり,大雨で土石流の災害などあり,地学的な話題がニュースで報じられています.滋賀県では国道161号線沿いで土砂崩れがあり,長い期間通告止めになった事も記憶に新しく,身近なところでも自然の脅威を感じます.
 さて,今回はまず9月の研究発表会のお知らせです.

第18回 地学研究発表会のご案内

(滋賀大学共催)

 ここ数年,冬の研究発表会で会場としてお借りしている滋賀大学大津サテライトプラザが大変好評です.そこで,今年も滋賀大学教育学部地学教室との共催でこの会場を使用させていただくことになりました.
 今回の発表会は,2名の講演者をお迎えして行います.お二人は後のご紹介でもありますように,旧石器考古学をご専門にされている方です.多数のご参加をお待ちしております.
○日 時:2006年9月9日(土)  午後2時00分〜5時30分(予定)
○場 所:滋賀大学大津サテライトプラザ
      JR大津駅前 平和堂アルプラザ大津5F
○講演者:
・14:10〜15:30(質問時間を含む)
 出穂 雅実 氏(札幌市埋蔵文化財センター)
  「地考古学Geoarchaeologyの最前線」

・15:40〜17:00(質問時間を含む)
 小野 昭 氏(首都大学東京)
  「日本の旧石器時代研究の現状―捏造事件以後の整理と問題点―」

講演要旨など詳細は[こちら]をご覧下さい

*:研究会当日に紹介したい本や,資料などがございましたら,ご持参ください.

[懇親会]
 研究発表会終了後に大津駅前での懇親会を予定しておりますので,そのつもりでご参加ください.




 〜講演者の紹介〜
 今回は,お二人の旧石器考古学者をお招きして地学研究発表会を開催いたします.
 お一人は,出穂雅実(いずほまさみ)さんです.出穂さんは,札幌市埋蔵文化財センターで遺跡調査をするかたわら,北東アジアの旧石器研究に大変な情熱を注いでいる方です.自費で国内はもとより,ロシアや韓国をはじめ海外のフィールド調査や学会に参加し,日本の旧石器研究を発展させようと努力する若手のホープです.今回は,出穂さんが用いている手法であるジオアーケオロジーについて具体的な例を紹介していただきながらその最前線のお話をしていだく予定です.
 お二人目は,小野 昭(おの あきら)さんです.小野さんは,現在,首都大学東京の歴史・考古学研究室の教授として,日本列島の後期旧石器時代の環境と人類の関係を研究されており,この分野ではその第一人者です.その研究では,更新世の大形哺乳動物の狩猟・解体に関する比較考古学研究手法により,従来石器に偏重して形成されてきた旧石器時代像に変更を迫る研究を続けていらっしゃいます.今回は,捏造事件以来混沌としてしまった日本列島における人類遺跡の問題を整理してお話していただく予定です.


「“続”鉱物化石展」プレ展示行われる

 前回のニュースレターでお知らせした湖国もぐらの会が主体となって2007年3月から行う「“続”鉱物化石展」ですが,このプレ展示が琵琶湖博物館にて行われました.プレ展示は,琵琶湖博物館の新しくできた展示空間「集う・使う・創る新空間」において,その展示室のの第一段としてこのプレ展示が2006年4月22日〜5月31日の期間に行われました.展示は,磯部さんが主催する八日市地学趣味の会が主体となって展示しました.展示空間は情報発信や交流が主な目的ですので,土日曜日には飯村さんや西岡さんをはじめもぐらの会のメンバーが,化石などをつかった交流をしました.
 2007年3月から行う本展示にむけた活動は,湖国もぐらの会のみなさんがそれぞれに行っていますが,展示についての詳細については,今後行っていく会議などで検討していきます.詳細が決まったら,関係者には後ほどお知らせするとの事です.
 なお,湖国もぐらの会の活動紹介ページを下記のアドレスにて公開しています.また,更新していくために,情報があれば,里口までお知らせください.
  http://www.lbm.go.jp/satoguti/mogura/


気になる本

●「活火山活断層 赤色立体地図でみる日本の凸凹」 千葉達朗(編)
                    (技術評論社 本体価格1880円)

 赤色立体地図という新しい地形表現方法によって,日本の地形の外観がよりよく見えてきました.そういった最新の手法を用いながら,日本の火山や活断層についてわかりやすく解説しています.勉強のためだけでなく,この地図だけを見ていても楽しい,多くの人が楽しめる本です.



県内の博物館情報

『多賀の自然と文化の館』

●企画展「太田川の自然・環境・ひと」
 汚い川と認識される多賀町の太田川は,これまでの調査で多くの動植物が生息している事がわかりました.この展示では太田川などで活動している人々を紹介し,生活と身近な川との関係を考えます.
 期間:2006年7月15日(土)〜8月27日(日)
 お問い合わせ:多賀の自然と文化の館 TEL 0749-48-2077
     インターネットページはこちら


『みなくち子どもの森自然館』

●2006年夏季特別展「動物のからだ」
 子どもの森のキャラクターであるフクロウ博士とラビが骨の化石を調べながら,いろいろな動物の骨や歯の形のなぞを探っていきます.
 期間:2006年7月12日(水)〜9月24日(日)
 お問い合わせ:みなくち子どもの森自然館
         TEL0748-63-6712, FAX0748-63-0466


『琵琶湖博物館』

●企画展示「湖辺〜水,魚,そして人〜東アジアの中の琵琶湖」
 琵琶湖博物館総合研究の成果として行う企画展示の一回目.二回目は来年度行われます.今回は,水と魚と人のかかわりについて,今森光彦氏が撮りためてきた「湖辺で出会った『老漁師の湖辺でのくらし』の映像を中心に紹介しています.
 期間:2006年7月15日(土)〜11月26日(日)
 お問い合わせ:琵琶湖博物館 TEL 077-568-4811
     インターネットページはこちら



〜編集後記〜

 毎日暑い日が続きますが,体調に気をつけてください.研究発表会の頃にはもう少し涼しくなっているかもしれませんが,残暑が厳しいことも予想されますので,講演を聞いた後に懇親会で残暑を吹き飛ばしましょう.また,懇親会には,講演者の方もこられますので,講演の時には聞けなかった質問などもして,新しい知識を得たり,自分たちの研究の参考にするなどして頂ければいいかと思います.是非,研究発表会と同様にご参加ください.

(里口)



琵琶湖博物館地学研究発表会 事務局
中島 経夫(魚類形態学)  高橋 啓一(古脊椎動物学)
山川 千代美(古植物学)  里口 保文(火山灰層序学)
宮本 真二(自然地理学)
〒525-0001 草津市下物町1091番地  滋賀県立 琵琶湖博物館地学研究室内
 tel:077-568-4811(博物館代表) Fax:077-568-4850(事務室)
E-mail:nakajima○lbm.go.jp,takahasi○lbm.go.jp,yamakawa○lbm.go.jp
       satoguti○lbm.go.jp,miyamoto○lbm.go.jp,
(○は@に入れ替えてください)


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