ニュースレタータイトル

ニューズレターNo.13(2003年7月発行)   



 夏が来ました。今年も暑い夏になりそうです。地学好きの人は、化石や鉱物、地層に関わらず野外へ出る人が多いと思うので、日射病や熱射病に気を付けてください。夏ばてにも。 

第11回 地学研究発表会の報告

 もう今更時期はずれという感じもありますので、簡単に報告します。2003年2月9日(日)の午後から、水口町のみなくち子どもの森自然館にて行いました。冬の研究会は一般発表で、発表を募っていますが、今回は7つの口頭発表と6つのポスター発表がありました。参加者は約30人で、発表会の後に会場で懇親会も行われ、情報交換や議論などが行われました。
 9月の研究発表会では野洲川足跡化石発見から15年を記念しての研究会を行います(別のページに詳細)。また、来年の2月の一般発表でも多くの方のご参加をお待ちしております。

石のギャラリー展

 琵琶湖博物館では、2004年1・2月に石のギャラリー展示「楽石注意!〜石の愛し方・遊び方・楽しみ方」を行うことを計画しています。この展示では、一見何でもなさそうで、どこにでもありそうな石にも見る人によって、またその見方によって宝石のようなきらめきをもって見えることがあります。また、生活のいろんな場面で身近な存在であったり、建築物としては木の文化と言われる日本にあってもいろんな意味で石の文化があるようです。そういった、なんでもなさそうな石、というものに注目して、そのいろんな面白さや楽しみ方があることを紹介し、石のファンを増やそうと言うものです。石のいろんな方向からその魅力を紹介しようというものですから、いろんな人に関わっていただいて展示を作っていきたいと思っております。現在何人かの方にはご協力をいただいて話を進めておりますが、これからもご協力いただける方や意見などをお待ちしております。また、ご協力いただきたい方にお声をおかけするかもしれませんが、よろしくお願いいたします。今のところ、愛石、生活にまつわる石、歴史や文化との関係、などなどを考えています。
展示期間:平成16年1月14日〜2月22日
展示場所:琵琶湖博物館 企画展示室
 このことについては、今後も9月の研究会やニュースレターなどでも紹介していきたいと思います。

第12回地学研究発表会のおしらせ

 年に2回行っている地学研究発表会の秋の研究会は、講演者を招いての勉強会的なもので行っていますが、今回は、今年が甲西町の足跡化石発見から15年ということで、足跡化石をテーマにした講演を行ってはどうか、という提案がありましたので、神戸市立王子動物園の権藤さんを迎えて行います。
タイトル:野洲川足跡化石発見から15年を迎えて
日時:2003年9月7日(日) 14:00〜17:30
場所:琵琶湖博物館セミナー室
 プログラムなど詳細は【こちら】にあります。

気になる本

「生命40億年 全史」― リチャード・フォーティ 著、 渡辺政隆 訳
                          草思社 定価 2,400円
地球上に生命が誕生しておよそ40億年,その壮大な生物進化のドラマを通観して一気に語られた書といえる.この大作をなし得たのは,大英自然史博物館の古生物学者(三葉虫の専門家)であり,見方をかえると,生命史のナゾに迫った古生物学者たちの歩みが織りまぜられ,読みごたえ十分な一冊である.(山川)

「産地別日本の化石650選」―大八木和久 著
                          築地書館 定価 3,800円
 2000年に同社から発行された800選の続編。800選の方も同様ですが、産地別に採取できる化石のきれいな写真と解説、また、クリーニングの仕方などが紹介されています。800選の時はみなくち子どもの森で特別展を行っていました。(里口)

「死都日本」 ―  石黒 耀 著
                           講談社 定価 2,300円
 この本はSF小説ですが、非常に優れた本です。エンターテイメントな本だと侮るなかれ、この作者は非常に火山のことを勉強しています。内容は、有史以降人類が経験したことのない大規模な爆発的噴火が九州で起こるという火山災害をテーマにしたものですが、火山噴火の描写など専門家顔負けで、リアルなものですし、楽しみながら火山の勉強にもなります。(里口)

県内の博物館情報

●琵琶湖博物館

 企画展示「外来生物 つれてこられた生き物たち」
場所:琵琶湖博物館 企画展示室
期間:平成15年7月19日(土)〜11月24日(月・祝)
内容:地質学的時間で考えると生き物はどんどん入れ替わっていくものという印象がありますが、現在琵琶湖では外来魚が問題となっています。この展示では外来魚をはじめ、人間が連れてきた生き物から自然の中での生物のあり方や、人間との共存のあり方について考えます。

●みなくち子どもの森自然館

 特別展「世界の昆虫 日本の昆虫」
場所:みなくち子どもの森自然館(電話0748-63-6712)
   時間9:00〜16:30(入館は16:00まで)。休館日は毎週月曜日(祝日の場合はその翌日)祝日の翌日。年末年始。入館料は大人200円、小・中学生100円
期間:平成15年7月15日(火)〜9月28日(日)
内容:世界の昆虫の中には、巨大なカブトムシや青く輝くモルフォチョウ、木の葉にそっくりのコノハムシなど想像もつかないような様々な昆虫がいます。この特別展では、このような世界の昆虫標本300種類以上、甲賀郡内の昆虫標本約200種を紹介します。水口町周辺での昆虫も見られます。

●多賀町立博物館・多賀の自然と文化の館

 特別展「ゾウのはじまり」
場所:多賀の自然と文化の館(電話0749-48-2077)
   時間9:30〜17:00。休館日は月曜日・火曜日・祝日の翌日・年末年始。入館料は16歳以上200円、16歳未満1無料
期間:平成15年8月2日(土)〜9月28日(日)
内容:ゾウの祖先のはじめの頃の化石が最近ずいぶん見つかってきており、ゾウの進化初期のが明らかになってきました。この特別展では2種類のゾウ化石の複製を中心に展示します。関連行事として、8月2日の午後に 三枝春夫氏(姫路工業大学)の講演会があります(上記連絡先へ要申込)。
 電話:0749-48-2077
 インターネットホームページ:http://www.biwa.ne.jp/~taga-mus/

2003年度琵琶湖博物館地学研究室

 今年度の琵琶湖博物館地学研究室は、去年度に引き続き4人の学芸員(高橋、山川、里口、宮本)と資料関係の嘱託職員の小泉誠さん、資料整理の山本真彩子さんと黒田耕平さん、地学関係のお手伝いをしていただいている西山順子さん、西山佳奈さんがいます。前年度から今年度へは人の移動はほとんどありませんでした。今年度もよろしくお願いいたします。
 また、琵琶湖博物館でおこなっているはしかけ制度のグループで”ほねほねくらぶ”が高橋さんを中心として自主的に活動しています。ここでは、骨好きの方がこられているのですが、最近は主に現生の生き物の死体から骨格標本を作ったり、骨の勉強をしています。ほねほねくらぶに興味がある方は高橋さんまで。
- 編集後記 -
 ニュースレターの発行もまる5年が過ぎました。はやいものです。時間がたつのがすごく早く感じられるのですが、年々加速度的に早くなるとはよく言ったものだなと思います。
 冬におこなう石のギャラリー展の話を進めています。このことについては、秋にでる琵琶湖博物館広報誌のうみんどの特集記事として掲載される予定です。
 9月には甲西町足跡化石発見から15年たったことを記念した講演を研究発表会で行うことになりました。もともとこの提案は岡村さんからあったものですが、皆さんからも研究会や発表会についていろいろな提案やご意見などお待ちしております。(里口)


琵琶湖博物館地学研究発表会 事務局
中島 経夫(魚類形態学)  高橋 啓一(古脊椎動物学)
山川 千代美(古植物学)  里口 保文(火山灰層序学)
宮本 真二(自然地理学)
〒525-0001 草津市下物町1091番地  滋賀県立 琵琶湖博物館地学研究室内
 tel:077-568-4811(博物館代表) Fax:077-568-4850(事務室)
E-mail:nakajima○lbm.go.jp,takahasi○lbm.go.jp,yamakawa○lbm.go.jp
       satoguti○lbm.go.jp,miyamoto○lbm.go.jp,
(○は@に入れ替えてください)


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