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どこでも博物館

古琵琶湖の動物たちをタイにもとめて

専門学芸員(古脊椎動物学) 高橋 啓一



 4月末から5月はじめの連休に足跡化石を研究している岡村喜明さん(草津市在住)とタイに調査に行きました。古琵琶湖層(約400万年〜40万年前)やそれと同じ時代の日本からでている化石の中には、現在の東南アジアにすんでいるものも多く、これら 現在の動物を勉強することが、化石の謎を解く鍵となるからです。

 タイでは、動物園や研究所などにある標本を調査し大きな成果が得ることができましたが、それにも増して、自然公園の中でヤマイヌに襲われたシカの死骸に出くわしたことは収穫でした。死骸を覆うように這い回るウジやハエといっしょになって、こちらも足型やら歯型をとってきました。  近くには、以前に襲われたシカの骨がざっと見ただけでも数頭分あり、その散乱状態や噛み砕かれた骨の様子は、化石になる経過を考える上で大変勉強になりました。

死骸の状態を記録におさめる。ヤマイヌ(Cuon alpinus)の足跡が無数にあるので犯人はすぐにわかる。
(タイ、カオヤイ国立公園)



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