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 Goin' at Field! フィールドへ出よう!

自然の贈り物見つけた!
  −ディスカバ特派員 屋外編−

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展示科/ディスカバリー・ルーム担当
■ 松尾 知  ■ 山中 裕子



 琵琶湖博物館ディスカバリー・ルームには、現在多くの子ども達がくり返し来館しています。子ども達は、自分のできる範囲で、他の来館者に自ら進んで展示の面白さを紹介したり、スタッフの手伝いをしたりと、楽しみながらも何か博物館に役立つことをしたいと考えているようです。このように自主的・自発的に活動している子ども達が、博物館全体を利用しながら、展示物や生き物を調査し、その結果を他の来館者に紹介する活動ができないかとスタッフのなかで考えるようになりました。


目の前のフィールドへ

 博物館の建物のまわりには屋外展示があります。植栽して5年、生物も豊かになってきています。この目の前にあるフィールド(屋外展示)を、自主的に活動する場にしようと「自然の贈り物見つけた!」のプログラムが誕生しました。もともと子どもは「発見の達人」、ゆったりと時間を取れば、自然の中で多くの発見をします。今回の活動では、発見だけにとどまらず、じっくと観ることで、(形は? 色は? どんな所にいるのか? 何をしているのか?)疑問やナゾがわき、さらに興味が深まるよう、そして、参加者が主体となってそれぞれのペースで取り組めるよう、スタッフは関わりました。

特派員になって取材する

 今回の「自然の贈り物見つけた!」は、2001年2月に行われた「おすすめ展示を伝えよう/屋内編」の第2弾です。2001年5月〜6月の土・日曜日に計10日間行いました。(屋内編の詳細は、「うみっこ特別号」に掲載)
 内容は、参加者にディスカバ特派員として、博物館が貸し出す双眼鏡、観察ケースや小型のカメラなどの「特派員キット」を使って、屋外展示にいる生き物を取材し紹介てもらうというものです。
 参加者は、受付で、自分の顔写真入りの取材許可証を作り、特派員バッチのついた赤い帽子、腕章、取材道具のつまった特派員キットを身につけ特派員に変身します。そして、自然流路や実験工房付近の林・田んぼコースか、生態池・野鳥観察小屋付近の芝生コースか取材コースを決めて、屋外に出れば、いよいよ取材のはじまりです。「何を取材すればいいのかなー」とはじめは迷っていた特派員たちも、スタッフと一緒に屋外展示を見て行くうちに、だんだんと自分の目でいろいろなものを発見していきました。
 「何やこれ? あっ、アリの大群! どこに行くのか取材しよう!」「今まで見た事のない生き物発見!」と歓声。捕まえてじっくり観たり、においをかいだり、青空の下で本格的な取材が行われていました。炎天下、じっとバン(鳥)の親子を観察したり、捕まえたオタマジャクシがヤゴに食べられる事件が発生するなど、特派員の数だけ、発見と取材のエピソードがありました。
 調査カードをまとめるにあたっては、「自分の発見したものをどうやって人に伝えようか?」と、一生懸命に考え、工夫をこらし調査カードを作成していました。力作ぞろいは言うまでもありません。最後に特派員全員で大きな「発見マップ」を完成させ、博物館に訪れた人々へ紹介をしました。取材を終了した参加者は、それぞれに自分の報告に満足しているようでした。

取材結果から見えてきたこと

 今回の参加者119人のディスカバ特派員たちの調査カードをみて行くと、1週間ごとに調査したものが変化して行く様子がわかります。6月上旬にたくさんの特派員が発見したオタマジャクシも、その後の調査ではカエルの姿になり、クワの実の食べごろの後にはコウゾの実と、発見される生き物が移り変わりました。特派員の中には、発見したものがどうなっているか再度参加し取材した子もいました。また、コースごとに発見物が異なり、特派員同士、何を見つけたか情報交換する姿もありました。今回「自然の贈り物見つけた」に参加してくれた特派員の顔ぶれと「調査カード」は琵琶湖博物館C展示室(スタッフからのメッセージ)にて展示中です。(2001年11月まで)ぜひご覧下さい。


 あなたも、発見の目を持って、身近な自然のなかで「自然の贈り物」を探してみてはいかがでしょう?

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