「近江の国 中世なんでも探検隊」募集説明会
 700年前の近江を探検してみよう
はこんな内容でした。


年月日2001年6月2日
発表者琵琶湖博物館 橋本道範





 内容
 いまから約500年から700年前、鎌倉時代、室町時代と聞いてどんなことを思い浮かべますか?博物館の展示室にいる展示交流員の皆さんなどに聞いてみたところ、たいていの方は、武士とか、仏教とか、金閣寺・銀閣寺などを思い浮かべられましたが、なかには、「あまり正直言って、印象に残らない時代」、「白紙の時代」と答えた方もいらっしゃいました。
 日本の歴史学ではふつう、平安時代の終わり頃(11世紀後半)から室町時代の終わり(16世紀後半)までを中世(ちゅうせい)と呼んでいます。「おおむかし(古代)」でもないけど、「さいきん(近代)」でもない、いうなれば「ちゅうむかし」という意味です。なので、あんまり印象に残りにくい時代ですか、いまの私たちの暮らしのあり方を考えるためには、とってもたいせつな時代だ、と私は思っています。というのも、この時代にこそいまの暮らしのルーツがあると考えているからです。そこで、琵琶湖博物館では、来年度の企画展示でこの時代の庶民の暮らしを取り上げ、「はしかけ」の皆さんと一緒に探検しながら展示を製作することにしました。
 「はしかけ」制度は、博物館のパートナーとして利用者の方が主体的に博物館活動に参加して欲しいという思いから設けられている制度です。ですから、今回も「はしかけ」の皆さん自らが中世の探検にでかけていって欲しいのですが、タイムマシンもないのにいきなり探検してくださいといわれても困りますよね。そこで、学芸員が案内者(中世では「あないじゃ」といいました)になって、まずは皆さんを次のようにご案内したいと思います。

(衣)中世の布を織って染めてみよう  中世の日本では、まだ木綿が栽培されていませんでした。では、庶民はいったいどんな服を着ていたのでしょうか。おしゃれなんかはできたでしょうか。実際に当時の布をつくって染めてみましょう。

(食)七夕には中世のそうめんを食べてみよう、秋には中世の雑炊を食べてみよう  庶民がお米をお腹いっぱい食べられるようになったのは、実はこの3、40年のことです。特に、次のお米が収穫できる少し前の季節は、お米が底をついてたいへんでした。サツマイモは中世にはまだありません。では、そうしたとき、庶民はどんなものを食べていたのでしょうか。実際に当時の料理をつくってみましょう。

(住)中世の庶民のおうちを模型で作ってみよう
 板を簡単につくることができるのこぎりが登場するのは中世も後半になってのことです。じゃあ床はどうやってつくってたんでしょうか。また、柱はどうやって建ててたんでしょうか。ほんものをいきなりつくるのはたいへんですから、まずは模型でつくってみましょう。


 これらの探検がひととおり終わったら、次には、もっと本格的に探検できればと思っています。そして、これらの探検の成果は、探検の様子ともども展示したいと思っています。みなさんも暮らしのルーツを発見するこの探検に一緒に出かけてみませんか。



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