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WEB図鑑「琵琶湖地域の火山灰」

琵琶湖地域の火山灰

琵琶湖湖底にたまった火山灰
(高島沖ボーリングコア)

琵琶湖の湖底や琵琶湖の周りには、昔の自然環境の状態を保存している地層が分布しています。また、その地層には、地層の成り立ちを考える事と、昔の日本列島周辺で起こっていた火山活動を考える上で重要な火山灰層が多く見られます。陸上の崖などで観察されてきた火山灰層は100以上あり,現在の琵琶湖の湖底にたまっている泥にも70以上の火山灰層がある事がわかっています。

これらの火山灰層は、火山の爆発的な噴火活動でもたらされたものですが、その噴火した火山は現在の琵琶湖周りにあった訳ではなく、日本のいろんな所から飛んできています。日本には偏西風という東向きの風が卓越しているので、琵琶湖に火山灰を降らす火山は九州や山陰地方などと考えられますが、実際にはそれ以外の地域からも飛んできているようです。

また火山“灰”という名前から、紙などの燃えかすのようなイメージを持たれるかもしれませんが、火山から噴出する岩石の一つです。ただ、溶岩のようにかたまりではなく、粉々になった状態で噴出するので、粉々になった溶岩のようなものと考えるとイメージしやすいでしょう。ですから、火山灰は岩石としての性質をもっています。

この図鑑では、そういった火山灰の岩石という側面も併せて調べることができるようにつくっています。
まだ、陸上で見られる火山灰については整理できていませんが、順次公開しようと計画しています。

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担当:里口保文(地質学)