電子図鑑 「滋賀のさかな」

琵琶湖には現在50数種類もの魚類がすみ、またこの湖特産の固有魚種は10数種類が知られています。国内で固有魚類がこれほど豊かな水域は例がありません。 琵琶湖にはどうしてこんなに多くの魚類がすみ、また固有の魚類が多いのでしょうか。
琵琶湖の代表的な景観のひとつに沖合がありますが、その表層から中層には、アユをはじめとして、ビワコオオナマズやゲンゴロウブナなどがすみ、また中層から底層にはイサザや冷水性のビワマスが生活しています。
また、北湖の葛籠尾崎(つづらおざき)や近江八幡市周辺の湖岸には岩礁地帯が発達しており、ここにはイワトコナマズやアブラヒガイなどがみられます。
これらの魚たちはそれぞれ沖合や岩場の生活に適応しています。
これら沖合の魚の大部分と岩場の魚の一部は、琵琶湖の固有種(または固有亜種)なのです。
内湖や湖岸の水草地帯は、この湖にすむ多くの魚類の産卵場、および仔稚魚の生育場として重要です。
ここには琵琶湖固有種の祖先種またはその近縁種のほか、ギンブナやタナゴ類など多くの魚類の生活の場になっています。
これら琵琶湖にもともと住んでいる魚以外にも、琵琶湖への侵入者であるオオクチバスやソウギョなど、国内外からの移殖魚に関しても、琵琶湖の魚類生態系へ与えた影響についても解説しています。
分類体系と学名は、原則として中坊徹次 編(2000)「日本産魚類検索:全種の同定 第二版」(東海大学出版会)に従いました。
