電子図鑑「滋賀のさかな」

ハリヨ


オス 
撮影者:秋山廣光
メス 
撮影者:秋山廣光
科名
トゲウオ科
標準和名
ハリヨ
学名
Gastrosteus microcephalus

鱗板は不完全で体側前方に配置。背鰭の棘は3本。体長4〜6cm。岐阜・三重・滋賀の三県にのみ分布する。ただし、三重県のものは一時絶滅し、現在のものは、その後放流されたものである。

近縁種イトヨが北半球に広く分布している。日本海に分布するイトヨの陸封型が福井県に生息する。この陸封イトヨがハリヨのルーツと考えられる。ただし、いろいろな形質の違いから別種とすべきと言う意見と亜種との意見に分かれる。分布は鈴鹿山系を挟んで東西に分かれている。いずれも湧水地帯に限定され生息する。飼育環境下では20℃を超えると生存できない。主な繁殖期は春期であるが、生息環境の影響から、数量は少なくとも産卵は年間を通じて観察されている。産卵期の雄の婚姻色は鮮やかで、目を見張るものがある。雄は産卵のために巣を作り、雌を誘って産卵させ、卵と稚魚を守る。魚体が小さく色彩が鮮やかなことからペットとしての人気が高いが、寿命が2年程度と短く、冷水魚のため飼育が難しく、また何よりも絶滅の危機にある希少種であるため、安易な売買は禁止されるべきである。

解説者:秋山廣光

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