電子図鑑 「外来生物」

この電子図鑑は、平成15年(2003年)7月19日から11月24日まで琵琶湖博物館で開催された 第11回企画展示「外来生物―つれてこられた生き物たち―」に際して、 展示室向けに整備し、インターネットでも会期中公開していた、「外来生物オープンデータベース」を再構成したものです。
外来生物図鑑に掲載されている写真は貸出できません。
そもそも外来生物とは……
私たちは、自分たちがさまざまな生き物に生かされていることを、ふだんの暮らしの中でほとんど意識していません。
また、身の回りに多くの生き物がすんでいることにも、あまり考え及ぶこともありません。
植物・昆虫・魚・鳥・獣などを意識する場合も、私たちはそれらの生き物と距離を適度に保ちながら、はるか昔から同じようにかかわっていると、漠然と考えているようです。
しかし、それらの生き物のうちおどろくほど多くの種類は、もともとその地にいなかったもの、つまり「外来生物」です。
私たちは、生活のなかに外来生物を受け入れ、その恩恵をも大きく受けながら暮らしてきました。また、身近な自然や風景に欠かせない構成員になっている外来生物もあります。
ところで、外来生物には、人間の活動に関わって意図的に持ちこまれたものもあれば、図らずも何かに紛れこんでやってきたものもあります。
海外との貿易がますます盛んになり、国を越えた人々の移動も活発化し、今も次々に新たな生き物が日本につれてこられています。
そのなかには、野外の自然環境に出て、そこで定着してしまうものも少なくありません。
定着に成功した外来生物のなかには、もとからいた生き物(在来生物)や私たちの生活を脅かすことが心配されているものもあります。
近年、外来生物に関する関心が高まってきたことの背景には、私たちの手からはなれてしまった外来生物が引き起こす「問題」が、各地でめだつようになったことがあります。
野外で定着した外来生物の影響の表れかたはさまざまです。時間をかけて広がって、自然や景観のなかにまったく溶けこんでいるように見えるものもあれば、いっぽうで、特定の目的のために持ちこんだ生き物が、まったく予想外の被害をもたらすこともあります。
不幸にして、在来生物や私たちの生活に見すごせない影響を与えるために、生息する現場からの排除が試みられる外来生物もいます。
このような場合、排除された生き物の取り扱いや排除そのものの是非をめぐって、立場の違いによる人間側の対立もしばしば生じます。
外来生物をめぐる最近の問題は、私たちと自然とのかかわりかたを考え直すための試金石ともいえるのではないでしょうか。
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関連資料 (出版物のページに移動します) - ・外来生物 つれてこられた生き物たち(第11回企画展示図録)
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担当 - 中井克樹(環境保全復元学)
