電子図鑑 「水族企画展示:展示した生き物たち」

ブラジルの淡水魚

第2回水族企画展示

期間/平成9(1997)年3月11日(火)〜4月20日(日) 

場所/琵琶湖博物館 水族企画展示室

ブラジルの淡水魚南米ブラジルには世界最大の流域面積をもつアマゾン河が流れ、南部には汽水湖としては世界第5位の面積をもつパスト湖をはじめとした湖沼群が分布するなど、さまざまな陸水環境がみられます。

こうした水域には、カラシン類やナマズ類、そしてシクリッド類など日本を含む東アジア全域では見ることのできない魚類相が形成され、分布や生態、形態においてもきわめて高い多様性をもっています。

本企画展では、大河アマゾンとブラジル南部に点在する湖沼群の環境とそこに生息する淡水魚を展示するとともに、あわせて魚と人の関わりについても紹介します。


魚類

ページトップへ

魚類

◆レッドテール キャット(ピメロドゥス科)
Phractocephalus hemioliopterus
アマゾン河に生息する、全長1m以上になるナマズの仲間。3対の白いヒゲをもち、尾びれが赤いのが特徴。野外では主に魚類やカニなどの甲殻類を食べるが、時には木の実も食べる。日本では観賞用だが、現地では食用魚として利用。


ページトップへ

◆スポテッド ピメロディア(ピメロドゥス科)
Pimelodus maculatus
ブラジル南部を中心に分布。全長20-25cm。長い3対の口ひげをもち、体表にはやや大きめの暗褐色の円斑が全体に広がる。ピメロドゥス科のナマズ類は、南米からメキシコ南部にかけて広く分布し、300種以上もある大きなグループで、食用として重要なものも含まれる。


ページトップへ

◆コリドラス シュワルツィ(カリクチス科)
Corydoras schwartzi
ブラジルに分布、全長4〜5cm。コリドラスの仲間は、現在百数十種、いずれも南米にすむ底魚で、主に小動物や藻類を食べる。この種類は腸呼吸ができ、乾期には大群をなして泥中で過ごす。


ページトップへ

◆コリドラス アドルフォイ(カリクチス科)
Corydoras adolfoi
ブラジル、ネグロ川上流に分布、全長5cm。


ページトップへ

◆コリドラス ナッテリィ(カリクチス科)
Corydoras nattereri
ブラジルに分布、体長7.5cm。


ページトップへ

◆ダルマプレコ(ロリカリア科)
Parancistrus aurantiacus
アマゾン河下流に分布、全長10-20cm。本種には体の模様に迷路タイプ、ブラックタイプ、スポットタイプなどが見られる。夜行性で、流れの緩やかな岸辺に生息。口は吸盤のようになり、口内にはブラシ状の歯があり、これを使って藻類をこそぎとるように食べる。


ページトップへ

◆ブリスルノーズ(ロリカリア科)
Ancistrus lineolatus
アマゾン河に分布、全長12cm。


ページトップへ

◆ペンシルフィッシュ(レビアシナ科 )
Nannostomus eques
アマゾン中央地区、リオネグロに分布、体長5cm。


ページトップへ

◆ハリソニーペンシル(レビアシナ科 )
Nannostomus harrisoni
アマゾン河上流域、ギアナに分布、全長7cm。


ページトップへ

◆ペーシュカショーロ(カラシン科 )
Hydrolycus scomberoides
ギアナ、アマゾン、オリノコ、パラグアイなどの河川に分布。全長70cm以上になる。下あごの牙が異様に長く、口を閉じているときは頭部を縦走するさやに収まっている。ペーシュ カショーロは現地の言葉で”犬の牙”の意味。


ページトップへ

◆ドラド(カラシン科 )
Salminus maxillosus
アマゾン河、パラグアイ川に分布。全長1mになり、成長した個体は胴体が黄金色になるためドラド(金)の名がある。比較的急流の水量の多い川にすみ、遊泳力があり、ルアー釣りなどのゲームフィッシングの好対象となっている。味はよく、現地では重要な食用魚である。


ページトップへ

◆ブリコン(カラシン科)
Brycon melanopterus
アマゾン河に分布、全長25cm。


ページトップへ

◆ブラック テトラ(カラシン科 )
Gymnocorymbus ternetzi
ブラジル、アルゼンチンに分布、全長6cmほど。現地では群れになって生活している。観賞用として古くから知られ、穏和な性格で、よく他の小さな熱帯魚たちと一緒に飼育される。少し神経質な面を持ち、乱暴な魚に追い回されるとショック死することもある。


ページトップへ

◆ペレズ テトラ(カラシン科)
Hyphessobrycon erythrostigma
アマゾン河に分布、全長7cm。


ページトップへ

◆ネオン テトラ(カラシン科 )
Paracheirodon innesi
アマゾン河に分布、全長3cm。


ページトップへ

◆ペンギン テトラ(カラシン科 )
Thayeria boehlkei
アマゾン河流域に広く分布。体長5cmほど。銀色がかったうすい緑褐色の基色に、体の中央部に太い黒帯がある。この体色と、少し頭を斜めに上げて泳ぐ様子が「ペンギン」に似ることから名前がついた。成魚になると気が荒くなり、かなり激しくなわばり争いをする。


ページトップへ

◆インペリアル テトラ(カラシン科 )
Inpaichthys kerri
ブラジルに分布、全長4cmほど。日本に最初に紹介されたインペリアル テトラ。光線の具合によりコバルトブルーに輝く体色を持つ。水温に変化をつけることにより、飼育下でも容易に産卵させることができる。


ページトップへ

◆ナッテリィピラニア(カラシン科 )
Serrasalmus nattereri
アマゾン河に分布。全長50cm以上になる。成長すると測線付近を境に腹部は黒く、背部は褐色に色分けされる。主に植物の果実や種子を食べ、硬い果実でもかみ砕くことができる発達した臼歯をもつ。生息地ではタンバッキーと呼ばれ、食用魚として市場に並ぶ。


ページトップへ

◆ウィンプルピラニア(カラシン科)
Catoprion mento
アマゾン河に分布、全長15cm。


ページトップへ

◆タンバキー(カラシン科)
Colossoma macropomum
アマゾン河に分布、全長50cm以上。


ページトップへ

◆メティニス(カラシン科 )
Metynnis hypsauchen
アマゾン河、パラグアイ川に分布、全長15cm。


ページトップへ

◆ホーリー(エリトゥリヌス科)
Hoplias malabaricus
南アメリカ大陸に広く分布。全長50cmほど。鋭い牙をもち、待ち伏せて小魚を捕まえる習性からタイガーフィッシュとも呼ばれていた。現地では食用にされている。


ページトップへ

◆シルバー ハチェット(ガステロペレクス科)
Gasteropelecus sternicla
ギアナからアマゾン河下流域に分布。体長5cm。シルバー ハチェットを和訳すると「銀の手斧」、まさしく手斧のような体形をしている。この仲間は水面近くに生息し、川の岸辺近くを数十尾の群れで泳ぎ、水面近くを飛んでいる蚊などの小さな昆虫類をジャンプして食べる。


ページトップへ

◆マーブル ハチェット(ガステロペレクス科)
Carnegiella strigata
ペルー、アマゾンに分布、全長4cm


ページトップへ

◆アストロノータス(カワスズメ科)
Astronotus ocellatus
アマゾン河上流、ネグロ川、パラナ川、パラグアイ川など南アメリカ北部に分布。全長30cmほど。野外では、水生昆虫や小魚などを食べる。人に馴れやすく大きくなることなどから観賞魚として人気がある。


ページトップへ

◆ジャックデンプシー(カワスズメ科)
Cichlasoma biocellatum
ネグロ川とアマゾン河中流域に分布。全長20cmほど。体色は黄褐色から黒青色に変化する。青緑色の斑紋が鱗の1枚1枚に見られ、光線の具合により金属光沢に輝く。繁殖は他のシクリッド同様、雄が石や倒木の表面を掃除し、そこに雌が卵を産む。卵とふ化したし仔稚魚の世話は雌雄がともに行う。


ページトップへ

◆ジュルパリ(カワスズメ科)
Satanoperca jurupari
アマゾン河、ペルーに分布、全長15cm。


ページトップへ

◆トライアングル シクリッド(カワスズメ科)
Uaru amphiacanthoides
マディラ川、ネグロ川に分布、全長25cm。


ページトップへ

◆モトロ(南米淡水エイ)(アカエイ科)
Potamotrygon motoro
アマゾン河水系に広く分布するエイの一種。全長40cmほどになる。体の背面には褐色の地色に、濃い褐色の縁取りのあるオレンジ色の斑紋がある。主に夜行性で。昼間は砂に潜り、目だけを砂から出してあたりの様子をうかがい、小魚などの小動物を食べる。


ページトップへ

◆グリーン ナイフフィッシュ(ステルノピグス科)
Eigenmannia virescens
パラグアイ川水系に広く分布。体長20cmほど。体はうすい灰色がかった半透明で、尻びれにそって黒色の帯が2本走っている。背びれ、腹びれ、尾びれがなく、肛門付近から尾部にかけて長い尻日れをもっている。この尻びれを細かく波打たせることによって、前後に器用に泳ぐ。


ページトップへ

◆南米汽水フグ(フグ科)
Colomesus psittacus
ヴェネズエラからブラジルに分布、全長12cm。


ページトップへ

◆レピドシレン パラドクサ(レピドシレン科)
Lepidosiren paradoxa
ブラジルからパラグアイにかけての浅い沼などに分布。全長1m以上になる肺魚の仲間。体形は他の肺魚に比べ細長く、胸びれや尻びれが細く短くなっている。乾期に生息地が干しあがってくると、泥の中に潜って体液と泥でまゆを作り、その中で次の雨期になるまで夏眠することが知られている。


ページトップへ

◆シルバー アロアナ(オステオグロッスム科)
Osteoglossum bicirrhosum
アマゾン河流域に分布。全長1m以上になる。口は下あごが大きく開き、その先端には1対のヒゲがある。マウスブルーター(口の中で子供を育てる魚のこと)としても有名で、雄親が口の中で卵をふ化させる。現地では食用にされている。


ページトップへ

全種類リスト電子図鑑「水族企画展示:展示した生き物たち」TOP第1回

ページトップへ