琵琶湖博物館 『 参加型調査 タンポポ調査報告』
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タンポポ調査(1993年)について

 タンポポ調査は参加型調査の中ではもっとも一般的な例で、 日本各地でよく行われています。その理由は、タンポポが親しみやすく、 名前を間違えることが少なく、環境状態をかなり正確に反映し、 花を採取してもほとんど影響がなく、調査に危険がないなどがあげられます。 何よりも、誰にとっても親しみのある植物です。

 この調査を最初に考案されたのは、 当時京都大学の教養部におられた堀田満さんで、1970年代初頭のことです。 タンポポをつかった調査を環境を守るための市民運動としてできないかを考えて、 京都大学の構内、京都市内、大阪府高槻市、滋賀県で予備的に調査を行い、 その後大阪府全域での調査をされました。

 琵琶湖博物館が準備室時代に参加型調査を始めるにあたって、 その第1回としてタンポポを選んだのは、その調査のやりやすさと、 もうひとつは、1973年の堀田さんの調査と比較するために、 20年後の調査というかたちにしたかったことがあげられます。

タンポポから何がわかるのでしょうか

 タンポポには、もともと日本にあった在来種のタンポポと、 外国から日本に入ってきた帰化種のタンポポがあります。 在来種のタンポポは日本全体で20数種類ありますが、 その分布域が狭く、ほとんどその分布域を変えないという特徴があります。 それに対して帰化種のタンポポは、分布域を広げやすい性質を持っていますが、 在来の植物が茂っている中に入り込むことはなく、 工事などでいったん裸地になったような場所に入ってきます。

 そのため、在来種と帰化種の両者の分布を見ることで、 ある地域の最近の人手の加わりかたの違いを知ることができます。

こんなに多くの方に参加していただきました

 滋賀県下の50市町村のすべてからタンポポを送っていただくことができました。 また写真や地図などの資料をつけていただいた方もたくさんありました。

 送っていただいた数が一番多かったのは大津市の709通で、 100通をこえる市町村が13ありました。 また人口の少ない湖西や湖北からも、多くのご協力を得ることができ、 今回の滋賀県全体のタンポポの分布傾向を調べると言う目的は 十分に達成することができました。

 参加していただいた方の年齢は、10才以下が一番多く638人、 次が40才代の603人でした。全体に高齢な方の関心も非常に高く、 タンポポが昔から私たちのくらしに強くむすびついた植物であることを感じました。

 また10才までと、10才代の595人がそれに続く数でしたが、 これは学校の授業やクラブ活動などにこのタンポポ調査を取上げていただき、 一緒に送っていただいたものが多かったためです。

タンポポの種類と見分け方
調査でわかったこと
タンポポ Q and A
調査参加者のメッセージ

タンポポ調査の記録用紙


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