琵琶湖博物館 『参加型調査 タンポポ調査報告』

タンポポ調査(1993年)でわかったこと

1973年タンポポ分布図 1993年タンポポ分布図

 4252地点から送っていただいたタンポポの数は、6375ありました。 そのうち在来種は3240、シロバナタンポポは534、帰化種は2531、 タンポポ以外の花が70という結果でした。 シロバナタンポポを加えると60%、シロバナを除いても56%が在来種という数字は、 例えば大阪府での同様の調査の結果と比較しても、まだまだ在来種が多いという結果でした。 それでも、20年前(1973年)に滋賀県で行なわれた、 帰化種がほとんど見られないという調査の記録からすると、 近年になって急速に帰化種が広がっていることが分りました。

 市町村ごとにみても、在来種のほうが多い市町村が31、 そのなかでも特に在来種が多い市町村が22あり、在来種の比率が高いことがわかります。 在来種と帰化種の比率がほとんど変らない市町村が7、帰化種の方が多い市町村が12でした。

 またシロバナタンポポが滋賀県の全域から報告されています。 シロバナがめずらしくて送られてくるということもあるようですが、 これまで湖東平野の愛知川以南だけに分布しているといわれていましたし、 調査につけていただいたメッセ−ジでも「子供の頃は見なかった」とか、 「白いタンポポを初めて見たのは10年ほど前」などがいくつもあり、 これも分布を広げていることがわかります。シロバナタンポポは在来種のタンポポですが、 他の黄色い在来種のタンポポとは、かなり違った性質を持っているようです。